ここは水族館。色とりどり、いろんな大きさや種類の生き物たちが水そうの向こうでスイスイ泳いでいます。
「ひるねはするの?」「おやつはあるの?」「よるはなにをしているの?」そんなことを聞かれたって、いつもなら知らんぷり。でもね、「きょうは とくべつ おしえてあげる。」ですって。「ぼくたちの1日は こんなかんじ」 どれどれ、小さな声に耳をすませてみましょう。
本を開くと、大群で泳ぐイワシのトルネードや、グニャ〜リ吸盤が並んだタコのうでのクローズアップ、迫力のある写真がいっぱい!水族館の生き物たちのいきいきとした姿に理屈なしに目を奪われます。そしてたくさんの写真とともに、水族館での生活を、生き物から直接教わる形で紹介してもらえるのがこの本の特徴。表から見えない部分や、開館時間以外の過ごしかたも、朝・昼・夜の時間帯に分けて詳しく説明してくれます。
たとえば、マンボウがどんなごはんをどうやって食べているか、知っていますか?なんと飼育員さんが手から1ぴきずつ口に入れてあげているんだそう!特製のごはんは、その名も「マンボウようかん」。マンボウくんの感想はというと「クラゲみたいなのどこしだね」だそうで。どんなものなのか気になる・・・という方、ぜひ写真をチェックしてみてくださいね。(食事中のマンボウくんのユーモラスな口元も必見です!)
他にも、ベルーガ(シロイルカ)、サメ、サンゴ礁に住む魚たち、クラゲにペンギンにウミガメ・・・。たくさんの水族館の人気者たちが見開きごとに登場しますよ。発する言葉が、奥様風だったり関西弁だったり、それぞれ口調が違うのも愛嬌たっぷり。サメから「こうみえてもデリケートなんだ、オレってさ」なんて話しかけられたら、ぐっと親近感がわいちゃいますね。
水族館に行く前、行った後、家族でゆっくり眺めて楽しみたい写真絵本です。
(絵本ナビ編集部)
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