都で華やかな生活を送っていた右大臣・菅原道真は、
左大臣・藤原時平たちの陰謀で大宰府に流されてしまいました。
父と別れがたい紅姫と隈麿は大宰府までいっしょに行くことに。
ところが、やっとの思いでたどり着いた南の館は、
廃屋のように荒んでいました。
不自由な暮らしの中でも肩を寄せ合い、
日々を送っていた三人でしたが、
隈麿が病気になって死んでしまいます。
続いて道真も亡くなり、紅姫はただ一人残されてしまいました。
紅姫は父から預けられた手紙を持って、
土佐にいる兄のもとへ旅立ちますが……。
道真の娘・紅姫の視点から語られる、古都・大宰府と道真親子の物語。
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