わたしとおにいちゃんは、戦火をのがれて「ぼうけん」の旅にでた。「本にはね、どんな風や雨のなかでも、ぼうけんかはあるきつづけます、ってかいてあるよ」ぼうしと1冊の本を手に、おさない兄妹は破壊された家から、「ぼうけんかのまち」をめざし旅立ちます。おにいちゃんの言葉にささえられ、たどりついたのは・・・。2021年ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞。苦しい道を「希望」という物語に書きかえる、イラン発・平和を考える絵本。
内容を知らずに読み始めたので、「ぼうけんか」ということで、妹を守ろうとするお兄ちゃんの気持ちに胸が痛くなりました。ふたりのこどもたちをとおして、改めて、世界中の平和を祈ってしまいます。巻末に作者のメッセージものっていて、その強い思いが伝わってきました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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