どーこかな?
- 作・絵:
- こが ようこ
- 出版社:
- 瑞雲舎
絵本紹介
2023.06.16
赤ちゃんと一緒に絵本を読むときの醍醐味は、「ふれあい遊び」!
もちもちほっぺ、ふわふわおてて、ちょんと触って、抱っこして。楽しい言葉のリズムにふふって一緒に笑ったら、ほら、「大好き」が伝わってる。
リズミカルなオノマトペや繰り返しに、赤ちゃんは笑ってくれるから、読んでいる方も肩肘はらずリラックス。一緒に電車遊びをしたり、お散歩のときの口癖にしたり、大好きなキャラクターとたくさん遊ぼう。慣れてきたら、いろんな声で読んでみて、赤ちゃんのお気に入りのツボも探ってみて。
一緒に過ごす愛しい時間は、「言葉って、絵本って、楽しいんだよ」を自然と教えてくれるはず。読み聞かせデビューや、苦手に思っている人にもおすすめしたい0・1・2歳向け絵本をご紹介します。
みどころ
「りんちゃん りんちゃん おめめは どーこ?」
ページをめくると、りんちゃんが自分の目を指差す絵が描かれます。
「ここよ ここよ ぱちくるりん」
そして……
「おみみは どーこ?」「おはなは どーこ?」
顔のあちこちを「どーこ?」とたずねながら、「ここよ ここよ」と答えるやりとりが描かれます。
「ぱちくるりん」「ぴろろーん」「ぽーちょーりん」など楽しいオノマトペで、あかちゃんと触れ合う遊びができます。
作者のこがようこさんからは「りんちゃんの名前を、おうちではお子さんの名前で読んでください」というメッセージが!
目の前の子どもの名前に置き換えて、「どーこ?」「ここよ ここよ」とくすぐるように触ってあげれば、きっと楽しそうに笑ってくれるはず!
25年以上様々な場所でおはなしを届ける活動を続けている、こがようこさん。
「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」各シリーズや紙芝居『ころん こっつんこ』(共に、童心社)などで人気のある作家さんです。
「読み聞かせをどんなふうにしたらいいかわからない」とお悩みのママやパパがいたら、ぜひ試してみてください。
あかちゃんの名前をよんで、お顔をやさしく触って、ぬくもりを共有するきっかけになる絵本です。
この書籍を作った人
作家。絵本コーディネーター。20年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『あたしおねえちゃんなの』(スティーナ・ヴィルセン・絵/クレヨンハウス)、『ママがおねつのおはなし』『10人のきなちゃん』(童心社)、『わがまんまちゃん』(大日本図書)がある。
この書籍を作った人
1977年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部卒業後、広告制作会社勤務を経て絵本作家に。あかちゃんがよろこぶしかけえほんシリーズ『お?かお!』『あー おいしい!』『でんしゃ ガタゴト』『サンタさん どこにいるの?』(ほるぷ出版)など。絵本に、洗濯バサミが冒険するお話『せんたくばさみの サミー』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年最初の絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は人気が高まりアニメ化され現在も子ども達に大人気キャラクターとして広く知られている。また同時期に雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊し、30年間編集長を務めた。主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。90年、勲四等瑞宝章受賞。95年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。日本漫画家協会理事長。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子