おおきな おおきな あさごはん
- 訳:
- よしい かずみ
- 出版社:
- 化学同人
絵本紹介
2025.07.10
ある日、ことりがやってきて、ぼくのてからごはんを食べたよ。すると次の日も……? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『おおきな おおきな あさごはん』。イギリス生まれのとっても優しいこの絵本、どんな内容なのでしょう。
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
「ぼく」の手から朝ごはんをもらう動物たち。
それぞれの音を立てて食べるみんなは、とっても嬉しそう。だからこそ、次の日には仲間をつれてくるのです。「ぼく」の方だって、みんなに囲まれて、喜ばれて、とっても幸せそうな顔。
だけどあげるばかりじゃ、ちょっと疲れちゃうよね。でも大丈夫。最後にはとっておきの朝ごはんが待っているんですよ。
少年とはらぺこ動物たちとの愛らしい交流。1ぴき2ひきから始まったその関係は、どんどん広がり数も増えていき、ありえないほどの光景に。けれど観音開きの大きな画面に描かれた動物たちと少年の様子は、この上なく優しく平和な雰囲気。
作者はイギリスの絵本作家リチャード・ジョーンズさん。動物たちが動物らしく、それなのにとっても愛らしい姿として描かれ、こんなことが本当に起きるのかも!? という気持ちにさせてくれるのが、この絵本の最大の魅力です。こんなにぎやかな朝ごはん、憧れちゃいますよね。
ぼくが一番嬉しい朝ごはんは!?
みんなと一緒に朝ごはんを食べるシンプルなお話だけれど、子どもたちを夢中にさせるたくさんの要素がつまっているこの絵本。ことりはどんな朝ごはんが嬉しいのかな。ネズミたちはどんな音をさせて食べるのかな。リスやオオカミはみんなと仲良くなれるのかな。ゾウさんの食べ方は? 1ぴき、2ひき、4ひき、8ぴき…次の数は? ぼくが一番嬉しい朝ごはんは!? この優しい物語を何度でも繰り返して楽しんでくださいね。
この書籍を作った人
作家、イラストレーター。大学でグラフィックデザインとイラストレーションを学ぶ。邦訳に『きっとどこかに』(フレーベル館)、『どこにいってたの?ちびねこちゃん』(化学同人)、そのほか『ヨシ 3万7千キロをおよいだウミガメのはなし』(あすなろ書房)、『わたしたちをつなぐたび』(WAVE 出版)、『しずかなこえ』(化学同人)など多くの絵本のイラストを手がけている。イギリス・デヴォン州在住。
この書籍を作った人
青山学院大学文学部英米文学科卒業。やまねこ翻訳クラブ会員。絵本の翻訳に『おばけやしきなんてこわくない』(国土社)、『神々と英雄』『ころころコアラちゃん』(大日本絵画)、『クララ』『介助犬レスキューとジェシカ』『カールはなにをしているの?』(BL出版)など多数。東京都在住。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。