ある日、1ぴきのことりがやってきて、ぼくの手からごはんを食べたよ。
「つい つい つい。」
すると、次の日もまたやってきてあさごはんを待っている。2ひきのネズミが仲間入り。さらに次の日には4ひきのリスも仲間入り。ついついつい、ぽりぽりぽり、こりこりこり。さらに8ぴきのオオカミ、16とうのゾウ、はらぺこ仲間が倍々にどんどん増えて、とうとう255ひきに!
「ぼく」の手から朝ごはんをもらう動物たち。それぞれの音を立てて食べるみんなは、とっても嬉しそう。だからこそ、次の日には仲間をつれてくるのです。「ぼく」の方だって、みんなに囲まれて、喜ばれて、とっても幸せそうな顔。だけどあげるばかりじゃ、ちょっと疲れちゃうよね。でも大丈夫。最後にはとっておきの朝ごはんが待っているんですよ。
少年とはらぺこ動物たちとの愛らしい交流。1ぴき2ひきから始まったその関係は、どんどん広がり数も増えていき、ありえないほどの光景に。けれど観音開きの大きな画面に描かれた動物たちと少年の様子は、この上なく優しく平和な雰囲気。
作者はイギリスの絵本作家リチャード・ジョーンズさん。動物たちが動物らしく、それなのにとっても愛らしい姿として描き、こんなことが本当に起きるのかも!? という気持ちにさせてくれるのが、この絵本の最大の魅力です。こんなにぎやかな朝ごはん、憧れちゃいますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む
ぱりぱりぱり、むぐむぐむぐ。どんどんふえる、はらぺこさん。どうぶつたちをかぞえよう!
あるひ、ことりがやってきて、ぼくの手からごはんをたべた。「ことりさん、また あした」 するとつぎの日、2ひきのネズミがなかまいり。さらにつぎの日、4ひきのリスもなかまいり。みんな、あさごはんをまってるよ。どんどんなかまがやってきて、255ひきがあつまった! みんなおなかいっぱいになるのかな?
ページをめくって、どうぶつたちをかぞえよう。おりたたみの長ーいページをひらくと、たくさんのどうぶつたちが出てくるしかけ。
がりがりがり、むしゃむしゃむしゃ・・・オノマトペがいっぱいで、読み聞かせも盛り上がる!
続きを読む