1978年発売以来じわじわと売れつづけ、ついに販売数50万部を突破した絵本『なにをたべてきたの?』。
しろぶたくんが食べたものが、つぎつぎとおなかのなかできれいな色になる(?)お話ですが、みなさんは読んだことがありますか? 文は、詩的かつリズミカルなことばでたくさんの人に愛される作品を生んだ
岸田衿子さん。絵は、デザイナーとしての経験もある
長野博一さん。全体に漂うやさしい色合いとユーモラスな展開が人気のロングセラー絵本です。
この本をつかった「よみきかせ&ぬりえワークショップ」が行われると小耳にはさんだ絵本ナビ編集部。いったいどんなワークショップなの? 誰がやっているの? 興味しんしんでワークショップが行われる
ブックハウス神保町をのぞきにいってきました。きょうはその取材レポートと、最後のページに長野博一さんへのインタビューもあります! 合わせてお楽しみください。
絵本『なにをたべてきたの?』を手にしているのは、緑色の服を着たお兄さん(ねぎ)と、赤色の服を着たお姉さん(かぉりん)のコンビ。
2人そろって《ねぎかぉ》〜!
というわけで、《ねぎかぉ》のお2人が本日のワークショップを盛り上げてくださるみたいです。
子どもたち、拍手!(パチパチパチ!)
息をながーく吐いたり、歌を歌ったり、「お口のじゅんびうんどう」がおわったら、いよいよ『なにをたべてきたの?』のよみきかせスタート!
よみきかせに子どもたちはくぎづけです。
「しろぶたくん そんなにいそいで どこにいくの」「ぼく なにかたべにいくところ」
「りんごと レモンと メロンと ぶどうをたべてきたところ〜」
よみきかせのあとは、『なにをたべてきたの?』のしろぶたくんをつかってぬりえのワークショップ。まず、かぉりんお姉さんがポケットからとりだしたしろぶたくんの絵。おなかはピンク色になっています。さて、お姉さんはしろぶたくんに、いったいなにをたべさせたでしょう〜か。
「はい、はい!」「もも!」「りんご!」「さくらんぼにもみえる」
ねぎお兄さんも絵をとりだしましたよ。しろぶたくんのおなかは真っ黒!
「う〜ん・・・タネ!」「まっくろくろすけ!」
正解は・・・「のりをまいたおにぎり」だそうです!
子どもたちもすきなたべものを思い浮かべて、ぬりえをします。
オレンジ色のマンゴー、みかん。黄色いバナナ、赤いいちご。どれもおいしそう!
「みんなかけたかな〜?」「ハ〜イ」
そこで登場したのが手作り「ももたろう」大型紙芝居。子どもたちが描いたぬりえを組みこんで「ももたろう」がはじまります!?
「ある日おばあさんが川へ洗濯にいくと、向こうから大きなマンゴーが流れてきました!」
「マンゴーから生まれたので、マンゴー太郎と名付けました」(「ええ〜!?(笑)」と子どもたち。)
「マンゴー太郎さん、マンゴー太郎さん。お腰につけた、バナナ♪ ひとつわたしにくださいな♪」
「マンゴー太郎は、島でオニをやっつけて、ほうびとして山ほどのいちごをもらい、幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
子どもたちは大笑い。
「いいなぁ〜。かぉりんも、ほうび欲しいなあ」というお姉さん。お姉さんに何をあげようか?「お菓子がいい」というので、子どもたちはお姉さんにあげたいお菓子の色を、しろぶたくんにぬります。わっ、今度はでっかいしろぶたくん!
子どもたちは、夢中でぬります。この茶色はな〜に?「チョコ、チョコ」チョコレートってやっぱりみんな大好きなんですね〜。
水色の色鉛筆で描いている丸いのはなあに?「おだんご!」
おしりのところの赤色は?「うすいチョコレート」(!?)
紫は?「さくらんぼなの〜」
できあがった絵をお姉さんが「ありがとう!」と受け取ったところで、とつぜん背後から響く「ちょっとまった!」という声。だれ!?
ふりかえると、お店のエプロンをした荒木副店長さん。「この絵は、せっかくみんなが描いてくれたので、ブックハウス神保町にかざっておきます!」「え〜っ、もらえると思ったのに〜」といじけるお姉さん(笑)。
店内にかざられることになった大きなしろぶたくん。子どもたちが描いたお菓子をいっぱいたべて、うれしそう!? みんなも『なにをたべてきたの?』を読んで、ぬりえあそび、してみてね!
◆参加してくれた子どもたちに、感想を聞いてみました!
「ぜんぶ楽しかった! 大きなぶたに絵をかいたの、おもしろかった」
(港区からきたせりちゃん・3歳)
「おはなし会がすき。大きなぶたに、みんなで絵をかいたのがおもしろかった。チョコレートをかいた。さいごの“ちょっとまったぁ!”がおもしろかった」
(新宿区からきたひろしくん・11歳)