「五味太郎の作品で好きな絵本はなあに?」と聞かれたとき、皆さんは何と答えますか?
『きんぎょはにげた』? 『さる・るるる』? 『ことわざ絵本』? きっと読者の数だけ、好きな五味太郎作品があることでしょう。日本を代表する絵本作家、五味太郎さんの40年近くにわたる画業を1冊にまとめた画集『五味太郎絵本図録』(青幻舎)がこのたび発売されました。作品一覧あり、エッセイあり、著名人によるメッセージありという、ボリューム満点の一冊です。図録の発売を記念して、五味さんのアトリエにお邪魔し、おはなしを伺いました。
●『五味太郎絵本図録』はここがすごい!
@五味さん自選! エポックメーキング作品50が決定
デビュー作である『みち』(福音館書店)から、最近出版された『きをつけて 1・2・3』(童心社)まで、五味太郎さんが自身のエポックメーキングとする50作をセレクト! 作品が生まれた背景や作品観、思考のヒントなどを五味さんの言葉をたっぷり織り込んだ解説付きで紹介されています。
A「五味太郎を語る」や「27人のメッセージ+Q&A」など、読み応えたっぷり!
編集者や書店オーナー、海外出版エージェントなど立場の違う5人によるエッセイ「五味太郎を語る」や、27人の著名人と五味さんのやりとりが楽しいQ&Aなど、いろいろな角度から五味太郎作品の魅力、五味さんの人となりを感じることができます。
B特別描き下ろし 『絵本の人は』
『五味太郎絵本図録』でしか読めない描き下ろし新作『絵本の人は』。ドライブに行ったり、お料理したり、テニスや麻雀をする「絵本の人」は、五味さんのようでもあり、絵本作家さん全般のことを語っているようであり……。とても豪華な描き下ろしです。
そのほかにも、五味さんが今まで描いてきた絵本約350冊が年代順に一覧になっていたり、五味さんの書き下ろしエッセイが載っていたり、五味太郎の過去から現在までがギュッと詰まった1冊。作品が生まれるアトリエの写真も盛りだくさん。永久保存版です。
いかがでしたか? それでは、次のページから、五味太郎さんのインタビュー、スタートです。