新刊
いろんなきもち おこるってなあに?

いろんなきもち おこるってなあに?(Gakken)

SNSで話題!発売前重版! イライラとの上手な付き合いかたを、親子で学ぶ絵本です

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連載

絵本ナビスタッフ便り 7月

絵本ナビ編集部

2015/07/30

ありふれた日常から脱出する方法は?まるで映画みたいに美しい「字のない絵本」

ありふれた日常から脱出する方法は?まるで映画みたいに美しい「字のない絵本」

ふと気づけば、毎日同じことの繰り返し。
今日もまた終わっていく。

だれも知らないどこか遠くの国へ今すぐに行きたいな・・・。

でも、お金も時間も、ココロの余裕もないとあきらめていませんか?
大人になるにつれて忘れてしまったあの時間。
子どものころは自由に行き来してたあの場所。

いや、あきらめるのはまだはやい!今すぐにでも戻れます。
日常の隙間には、たくさんの冒険の扉が
今でもあなたを待っています。

ここでは、そんな非日常の大冒険を実現してくれる「字のない絵本」をご紹介します。
さぁ、入り口はすぐそこです。どうぞお楽しみください。

■ アーロン・ベッカーの映画のような絵本の世界へようこそ

新しい絵本のジャンルを確立したアーロン・ベッカーさんは、アメリカのアニメや映画界で大活躍中のイラストレーターです。次回作が気になる期待の絵本作家さんです。

ジャーニー 女の子とまほうのマーカー ジャーニー 女の子とまほうのマーカー」 作:アーロン・ベッカー 出版社:講談社

今この瞬間の現実からわたしを解き放つ魔法のマーカーがあったら・・・。

部屋の片隅に転がる真っ赤なマーカー。すぐにわかりました。なんだか他のマーカーと違う。迷うことなく部屋の壁に赤いマーカーで扉を描きます。赤い扉は本物になり、わたしは扉を開いて未知の世界へと足を踏み入れます。そこには見たこともない巨大な森、時代も場所もわからない謎の王国が登場します。わたしは導かれるように、川があれば赤いマーカーで舟を描き、舟がなくなれば気球を描き、自由自在にその不思議な世界を渡り歩きます。 この世界に自分と同じ境遇の子が迷い込んでいるとも知らずに。

ジャーニーの主人公であるわたしは、最後に何を見つけたのでしょうか。

クエスト にじいろの地図のなぞ クエスト にじいろの地図のなぞ」 作:アーロン・ベッカー 出版社:講談社

文字のない絵本『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』から2年。待望の続編です。

前作で、赤い魔法のマーカーを手に入れた主人公の「わたし」が出会ったのは、紫色の魔法のマーカーを持つかけがえのない友だち。ふたりが主人公となる今作では、それぞれが潜在能力を思う存分発揮して抜群のチームワークを見せてくれます。不思議の世界でふたりを待ち構えていたのは、襲撃されている謎の王国そして、敵に捕まる前に王様から手渡された虹色の地図とオレンジ色のマーカー。その地図の上には、6色の小さなサークルをつなげた虹色の大きなサークルが描かれています。赤のサークルには前作でわたしが迷い込んだ森、紫のサークルには友だちを見つけたやしの木、オレンジのサークルには謎の王国が・・・。 二人は、地図に隠された謎を解きながら、時には魔法のマーカーで大イカを描き海底へ向かい、巨大なトンボを描いて天空を目指します。その時のふたりの連携プレーの見事なこと! ふたりはこの謎を解いて、王様や王国を救うことができるのでしょうか。

子どもにも大人にも、勇気と希望、とめどなく溢れる想像力の源を与えてくれる一冊です。

■ 音のない時間を楽しむことが、イマジネーションの扉を開くこと。

音を消して、静かに絵本を開いてください。
もう、あなたは絵本の中に立っています。何も考えず絵本をみていると、忘れかけていた空想スイッチが入ります。

漂流物 漂流物」 作・絵:デイヴィッド・ウィーズナー 出版社:BL出版

浜辺に打ち上げられた一台の古いカメラ。ひろった少年が中のフィルムを現像してみると、そこには驚くような世界がうつっていた……。ウィーズナーのリアルで精緻な描写で表現された、文字のない絵本。 2007年コールデコット賞受賞作です。

なみ なみ」 作・絵:スージー・リー 出版社:講談社

夏の海のざわめきを感じてください
小さな女の子と波との追いかけっこ。よせては、かえす波との無心の遊び。青と白だけで、そのきらめきや、ざわめきまで表現した傑作絵本!世界中の話題作です。


【受賞歴】
ニューヨークタイムズ紙が選ぶ、Best Illustrated Children’s Books 2008
スクール・ライブラリー・ジャーナル誌が選ぶ BestBook2008
イラストレーターズ・ソサイエティー The Original Art 2008 金メダル

たまご たまご」 作・絵:ガブリエル・バンサン 出版社:BL出版

ある日、広い大地に突然現われた巨大なたまご。テレビで放映されたり、人々がこぞって見物にやってきたりします。やがてたまごの周囲にはロープウェーや階段がめぐらされ、その頂上には旗までひるがえり、まるで観光地のようになっていきます。そんなある日、巨大な鳥が現われて……。

このたまごは、なぜここにあるのか? その中に入っているものは、いったい何なのか? それは、生きているのか死んでいるのか? と、ページをめくるにつれて、たくさんの疑問と好奇心が生まれてきます。

子どもから大人まで、年齢を問わず想像力をかきたてられる絵本です。家族みんなで何が見えるか話し合うと、驚きと意外な発見があるにちがいありません。さあ、皆さんには、このたまごが、何に見えますか?

■ 何気ない日常にこそひそんでる空想の扉

大冒険ばかりじゃないのです。
実は一番身近なところにいくらでも小さな冒険はひそんでいます。
すべてはあなたの心次第・・・。

やこうれっしゃ やこうれっしゃ」 作・絵:西村 繁男 出版社:福音館書店

ストーリーは自分流で!
電車が好きな子にはこういう列車もあるよと教えるのによいと思います。子供は寝台車や一般車があるのが珍しいので目を輝かせてました。絵のみなのでストーリーは自分で考えるのもいいと思います。
( ラスカルの妻さん 30代・愛知県名古屋市  男2歳、男0歳 )

もりのえほん もりのえほん」 作・絵:安野 光雅 出版社:福音館書店

立ち読みでは済みません! 
よ〜く目を凝らして見てみると、その森の中にいるわいるわ沢山の動物達!その数なんと130余り。
5歳の娘にも簡単に見つけられるものから、大人の私でも未だに見つけられないものまで、それはそれは見事な隠し絵です。
( なまっつさん 30代・その他アメリカ  女5歳 )

今日もきっと素敵な冒険が待っていますよ!

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