嵐の翌朝、かなへびくんがお昼寝の家にして大事にしていた、赤い長靴がなくなってしまいました。仲よしのがまくんと一緒に、水浸しになった野原を探し回るかなへびくんの行く先々に現れたという赤い大きな怪しい生き物を追っていくと……。 嵐の後のみずみずしい野原の風景と、そこに住む小動物や虫たちを、美しい水彩で、生き生きと描きます。
この前に同じ年中向きで「がまくんとかなへびくん」(98年8月号)という、おそらくこの二匹だろうお話が出ています。
夏を感じさせる素敵な友情話でこちらもオススメです。
年少版でリアルな生態を描いたかなへびくんとがまくんが年中版になってTシャツなんか着ちゃって、ちょっと物語っぽく変身して再会です。
少し絵のタッチが変わって、より鮮明に彼らの姿が描かれています。
とてもかわいらしいストーリーで、読後うちの庭でもこんなことが起きているのかと和みました。
長靴の中のザリガニに「食べたら旨そう」と思った私は下衆でしょうか。
それくらい美しい絵でした。原画はもっと綺麗だろうなあ。
身近な生き物が好きなお子さんにはたまらない本だと思います。 (てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子14歳)
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