「あ、どろんこ!ぴょーん」「ちゃぽちゃぽ ぴょーん」
「あ、どろんこ!にゃー」「なかなかよいどろんこだ、にゃー」
あれ、どろんこってこんなに気持ち良さそうだったっけ?
カラフルなへびがにゅるにょろ、ナマズくんやウナギさんとそっくりに。
真っ黒なカラスはどろんこに入っても…真っ黒!
ああ、そういえばどろんこまみれになった時の開放感。
思い出してきた。私も夢中になって遊んでたっけ。
よし、僕も入るんならママだって!?
村上康成さんの最新作は遊び心いっぱいのどろんこ絵本。
どろんこ一色に塗り込められた真っ黒なページの、なんと魅惑的なこと。
びちゃって飛び散る感じ、ぬるぬるって冷たい感じ、どろんでろんってした触感。
全身の感覚が刺激されてきちゃいます。
そしてそして、飛び込む前の動物たちや子どもたちの躊躇のなさ。
その楽しさを一番知っているのは彼らなんだということは、満足気な表情を見ればよくわかります。
すごく可愛くて、すごく元気になれる。村上さんの渾身の一冊をみんなで楽しみましょう!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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みんな、どろんこで遊ぼう
ページをめくるごとに、どろんこから出てくる動物たち。その姿はかわいくて、遊び心いっぱいです。村上康成さん渾身の新作。
<作/村上康成さんからのメッセージ>
どろんこって、魅力のあるニュアンスですよね。とてもポジティブな力を持っていて、なりふりかまわず、夢中になっている感じで。勇気も決断も当然持ち合わせた、この底力のような、見せかけじゃないたくましさが存在していて。こんな絵本を作りたかった。届けたかった。久しぶりの創作絵本です。黒という色の魅力にもあらためて引き込まれながら。子ども大人も、たくましい笑顔になるといいな。何かに毛穴が武者震いしてくれたらいいな。
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