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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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花さき山自信を持っておすすめしたい みんなの声

花さき山 作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1969年
ISBN:9784265908202
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,471
みんなの声 総数 103
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  • 優しい心が咲かせる花

    山菜を取りにいき山で道に迷ってしまった“あや”
    迷い込んだ山の奥には見事な花畑が。見とれるあやの前にやまんばが現われる。
    やまんばはこの世の何でも知っている。
    あやの足元に咲く赤い花はあや自身が咲かせた花だという。
    妹思いのあやは「祭の晴れ着は自分はいらないから妹のそよに作ってやってくれ」
    と貧しい家を気遣って親に申し出た。その優しい気持ちが赤い花となった。
    花畑の花一つ一つは自分のことよりも他人のことを考える思いやりの心から作られている。
    優しい心が咲かせた花が咲き誇る“花さき山”の感動のお話。

    これは先日子育てセミナーで講師の先生が紹介してくださりすごく印象に残った絵本です。
    有名な『モチモチの木』と同じ作家さんの絵本。
    講師の先生の保育士時代のエピソードを伺いました。
    すごく物静かで目立たないある園児・Kちゃん。
    でもKちゃんはお友達が脱ぎ散らかしたスリッパをさり気なくそろえてあげるような
    優しい子だということを先生はある日気付きます。
    そのまま褒めてあげてもいいけれどこの『花さき山』を読み聞かせした後に
    みんなの前でKちゃんの優しさをみんなの前で発表しました。
    それからはKちゃんはしきりに先生の元に読み聞かせとなれば
    『花さき山』を持ってきます。
    家でもボロボロになるほど読んでいるそうで
    卒園の日、Kちゃんのお母さんにお礼を言われたそうです。
    「ステキな絵本との出会いをさせていただいてありがとうございます。
    娘は自分の花が花さき山に咲いてるよという先生の言葉がとても嬉しかったと言っています」

    ステキなエピソード。
    私の娘にもそんな絵本との出会いがあるといいな・・・と思いました。

    投稿日:2006/02/25

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    8
  • 花さき山のような母になりたい

    • KURUMIさん
    • 40代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子16歳、男の子14歳、男の子11歳、女の子9歳

    読むたびに、胸にしみてくるような静かな感動を覚える絵本です。
    主人公「あや」は10歳。あやの優しい行いが、花を咲かせるという花さき山の存在は、どれほど「あや」を勇気づけたことでしょう。
    花さき山は自分を見ていてくれる・・と思うだけで、あやの「がまん」は自己犠牲でなく、無償の愛に変わることができたのではないでしょうか。幼い妹のために、祭りの着物を我慢したせつなさも、花さき山はわかってくれていた・・その場面は、読みながら思わずジーンとしてきます。
    子どもにとって、「愛されている、見守ってくれている」との揺るぎない自信を持つことは、とても大切なことなのですね。あわただしい日常の中で、私は母として、どれほど子どもを見ていたのでしょう。見える事だけでなく、見えないことにどれほど目を向けていたのでしょう。
    花さき山はたくさんのことを語りかけてくれます。

    投稿日:2004/02/19

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    8
  • 赤い花・・・

    むかし子供の頃、自分でも読んだような・・・あいまいな記憶で
    この本を手にしました。どんな話しだったかな?と思いつつ。
    読んで聞かせているうちに、幼い日の自分を思い出しました。
    私にも2歳下の弟がいます。泣いてせがむ弟を見ていて、
    いつも私はお姉ちゃんだからねと言われた日々。
    娘には、お姉ちゃんだからと言う理由では我慢させまいと思ったことを、鮮明に思い出しました。
    娘は、最後までじっと聞いていました。
    「きっと、サキは悲しくはないと思うんだ。ちょっと寂しいと思うけど、妹が可愛し、自分の心の中でもきれいな花を咲かせているんだよ、きっと。」と感想を話してくれました。
    娘は、弟とのやり取りの中できちんと思いやる心を身につけていてくれました。この本のおかげで娘の心の成長を感じることが出来ました。

    投稿日:2004/11/07

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    6
  • 見えない花さき山はきっと・・・

    読んだ後、数日この本について考えてしまいました。それくらいの衝撃を受けた本です。

    ひとのことを思って辛抱すると、そのやさしさが花をさかせるという、花さき山。

    めまぐるしい現代で、辛抱すること、耐えることが美徳であるということに、少し違和感を感じる人も案外多いのでは?と最初感じたりもしました。(私もその一人なんですが)

    最後の、斎藤隆介さんのあとがきを読んで、「われわれはひとりでなくて、みんなの中のひとりだ。みんなの中でこそ、みんなとのつながりを考えてこそ、自分が自分だと知る」という言葉が添えられていて、そうした考えから生まれたメッセージの本なのだなぁと改めて感じ、何度も読み返しました。

    私は見えない花さき山はきっとあると思います。

    相手を想い辛抱したこと(思いやり)は相手のこころに花を咲かせる。
    また自分も相手の思いやりで花をたくさん咲かせてもらっている。

    そんなふうに感じました。

    投稿日:2008/03/05

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    4
  • せつなさと優しさ。

    • うさ。さん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子5歳

    「八郎」などで有名な、斎藤さんと滝平さんお二人の絵本。
    このお二人の絵本、恥ずかしながら小さい頃
    何故だか空から覆い被さるような闇の感じがして
    怖くて読む事ができなかったのです・・・。
    この「花さき山」も山姥が出てくるのを知っていて
    手にとる事がないまま、大人になってしまいました・・・。
    今はそれが残念!でしょうがないです。
    山の中に迷い込んでしまった「あや」に山姥がやさしく語りかけます。
    山姥はすべて知っています。自分のことよりも人のことを思うやさしい気持ちを持った人のことを。
    そのせつない思いや優しい気持ちが、花さき山に花を咲かせるのだと。
    あやが最後に言う台詞。ぜひ読んでほしいです。
    みんながそういう風に思えれば、もっともっとすてきな花が
    咲くのではないでしょうか?
    私の子供の頃のように、「怖い」と思ってしまう子供さんもいると思いますが、
    ぴったりと抱っこして(大きくても)、声を出して読んであげれば
    きっと読んだ後、この絵本の黒と花の色の美しさに、
    この本の静かな優しさに、気がついてもらえるんじゃないかと思います。
    娘も最初、あまり乗り気ではなかったですが
    読み進むうちに顔が真剣になり、最後は何か考えてるようでした。
    心の中で、花さき山に花が咲くところを想像してたのかもしれません。
    ずっとそばに置いておきたい絵本です。

    投稿日:2004/05/27

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    3
  • 私は大人になった

    子どもの頃から、
    誰かのためにやさしくすること、我慢すること。
    そういうことが私は、偽善者みたいでなんだか嫌でした。
    子どもなのにしっかり挨拶できる子、大人の言うことをよくきく子も
    「大人に迎合しちゃって(迎合という言葉は知らなかったけれど)」
    「絶対いい子になるもんか」と、思ってしまうようなかわいげのない子でした。
    だから、子どもの頃・・いや、もっと大人になってからも、もしこの絵本を
    読んだならば「けっ」と思ってしまったはずです。
    それなのに。
    それなのに。
    子どもを産んで、いろいろ考えたりするようになってから読んだら(夫が買って
    きたのです)心にしみいるようではないですか。あやうく涙しそうになった
    ほどです(本や映画を観て涙することもないような人であったのに!)。
    美しい絵本です。重たい絵本です。
    「あんたも大人になったねえ」と夫に言われましたが、本当に自分でも
    びっくりしました。
    誰かのためにやさしくしたい。我慢したい。
    そうした尊い気持ちが、やがて見えないところで小さく花咲かすことがあれば
    いいなあとひっそり思います。

    投稿日:2010/02/04

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    2
  • やさしい心

    私が子供の頃に読んだので、懐かしくなって読みました。

    表紙を見た子供は「こわいお話なの?」と、聞いてきました。

    確かに、子供が好きそうな、かわいらしい絵ではないです。

    でも、私はこの絵が好きですし、きれいだと思います。

    お話の内容も、すばらしいと思います。

    ずいぶんと昔に出版されたものですが、やさしさや命を懸けることなど、今の私達でも充分に伝わるものがあります。

    投稿日:2011/04/09

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    1
  • 一度は読んで欲しい本です

    私が小さいときに大好きだった本だったので4歳の娘にも、と思い読んでやりました。「やさしいことをひとつすると ひとつさく」花さき山の花はどんな花よりも綺麗。この世のものとは思えない花を咲かせているもの、それは自分を犠牲にして誰かのために何かをするけなげな心。この本は、自分のために生きたい命をみんなのために捧げる事こそが自分を最高に生かすことだと信じてその道を歩き始めた人々への讃歌で、そういう子供がたくさん育って欲しいという斉藤隆介さんの祈りからできた作品です。数十年ぶりに大人になって読んだのに感動は変わりませんでした。視点も変わっているはずなのに、、、名作中の名作です。

    投稿日:2010/01/09

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    1
  • 伝えていきたい日本人の心

    • リンダおばさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子14歳、男の子11歳、男の子5歳

    「自己犠牲の美徳」という言葉は今の時代にそぐわないかもしれませんが、
    色んな場面で「辛抱」「我慢」はつきまとうのがこの世の中。
    大人だってつらいものです。

    色とりどりですが寂しさを含んだ花さき山の花々。
    涙の露から花が咲く、
    良くも悪くも日本独特の美学を感じます。

    こんな儚いものでも美しいから心の支えになるのですね。

    滝平二郎さんの繊細な切り絵と、
    斎藤隆介さんの美しい日本語とともに、
    日本人ならではの心意気を伝えていきたい一冊です。

    小さい頃読んだときには、
    双子の兄の場面がたまらなかったですが、
    最後の場面の両親の笑顔で、
    あやも愛されてるんだな、と
    救われた気持ちになったのを覚えています。

    なにより、一面の花さき山のページの美しいこと!

    投稿日:2009/11/10

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    1
  • 怖そうな昔話?なんて敬遠しないでください。
    この絵と文章でないと伝わらない、静かな美しい世界があります。

    私も、子どもが怖がるかな?と思いつつ
    たまにはこんな本も、と一応読み聞かせてみたら・・・
    上の子がじーっと聞き入り「もう一回読んで」が2回、
    我が家の本棚に収まることになった本です。

    山姥の方言交じりの語り口は優しく、心地よく
    土に水がしみ込むように心に届きます。
    誰かを思って我慢したとき、花さき山に人知れず花が開く・・・。

    誰かを思って我慢する、なんて
    自分の子どもにはあまりさせたくない。
    だって人生損しちゃいそうじゃない。
    我儘って言ってみるもんだよね、絶対聞いてくれる人っているんだよ。
    そんな話を聞いて苦笑いしたこともあります。
    今の時代、大人だって自分を守ることで精一杯。
    だけど。

    まだ小さな子どもが、
    誰かに強要されたわけでもなく
    見返りを期待しての行動でもなく
    自分の大切な人(この本ではお母さんですね)を悲しませないために踏ん張っていることがある。
    私も気付かないところで、そんな健気さに助けてもらっているかもしれません。
    そんな透明な優しい気持ちが集まれば、きっと世界は本当に美しくなる。

    我が家の、ちょろちょろしてばかりいる上の子も
    私のために我慢していることがあるのでしょう。
    また昔話だからこそ、あまり現実味が強すぎず
    すんなり世界に入って行けたようです。

    個人的には、死んでしまう八郎の話などは、自己犠牲すぎてちょっと・・・と思ったりもしましたが(本を読んでいたら違うかも)、
    子どもにも大人にもおすすめです。

    投稿日:2009/02/17

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