こうさぎのジャックは、友達のボブの尻尾を見て、自分も欲しいと尻尾探しの旅が始まります。
羊の毛玉、綿草、キノコと似たものは見つかりますが、お目当てのものはありません。
この繰り返しが子供にはたまらないでしょう。
良く見ると、ジャックの絵は必ずお尻が隠れているので、本当に尻尾がないこうさぎなのかと思って読んでいました。
でも、やっぱりジャックには尻尾があったんですよね。
おとうさんの「探し物っていうのはね 案外近くに あるものだよ。」というさり気無い一言が、心の琴線に触れました。
バーナデッド・ワッツの絵は、特にうさぎと花木が優しい色遣いなので、見る者を暖かい気持ちにさせてくれます。
幼稚園ぐらいに相応しい絵本だと思います。