わすれられないおくりもの」 みんなの声

わすれられないおくりもの 作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川 仁央
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1986年10月
ISBN:9784566002647
評価スコア 4.77
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みんなの声 総数 181
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181件見つかりました

  • 死について考えさせられる絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    この作品は、スーザン・バーレイが、美術学校の卒業制作としてつくっていたもの。
    原題は、「BADGER’S PARTING GIFT」

    身近な人を失ったときにどう対峙していくかを、正面から捉えた作品で、非常に評価の高い作品です。
    物語は、森のみんなに愛されていたアナグマが、死んでしまうところかた始まります。
    死を、長いトンネルを超えてという描写をしています。

    森のみんなは、悲しみに打ちひしがれているのですが、次第にアナグマの思いでを語り合うようになります。
    すると、みんなアナグマが宝物となるような知恵や工夫を残していたことに気づき、その残してくれた豊かさで、みんなの悲しみも消えてしまうのです。

    肉体は滅んでしまっても、心は永遠に残っていくということを、かなりわかり易く描いています。
    このテーマで絵本を見事に完成したスーザン・バーレイに力量には、感嘆せざるをえません。
    とは言え、小さな子供向きの絵本ではなく、大人でも十分に考えさせられる絵本だと思います。

    小川仁央さんの訳が、絶妙なのも高評価の一因でしょう。

    投稿日:2008/07/27

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  • 自分の特技って…

    • 14日さん
    • 20代
    • その他の方
    • 兵庫県

    切り絵、スケート、ネクタイの結び方、料理…。
    自分の特技はいつから特技となったのだろう。

    自分の特技についても考えてみると、私にも「アナグマ」の存在が…。

    そばにいない大切な人の思い出が「ツライ」と感じる方におススメの一冊です。

    投稿日:2008/07/19

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  • 思い出。

    • 橘朔夜さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子7歳

    子供がただ漠然と「死ぬのは恐い」と訴えるので読んであげました。
    死んだ後には何も残らないんじゃないよ。
    みんなの中に優しい気持ちと思い出が残るんだよ、と言う事を私が言うよりもわかりやすく理解したようです。

    私は大切な人を亡くして悲しんでいる人に、黙ってこの本を差し出してあげたいです。

    投稿日:2008/06/21

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  • 私の死生観に大きな影響を与えた本です

    私が小学生の時に読書感想文の指定図書として与えてもらったのが出会いです。
    その頃は祖父母や親戚も健在で、死というテーマはピンとこなかったのが正直な感想です。子ども、特に核家族の子どもには自分の中に入って来にくいお話かもしれません。
    しかし、その後約20年。私の本棚にはずっとこの本があります。何度読んでも涙が出るし、何度読んでも新たな発見があります。
    祖父母を亡くした今も、従兄弟で祖父母について語り合う事で存在を近くに感じます。生きている人の記憶に残り、語り継がれている限りは肉体は死んでも魂は生きると思います。
    また、私は看護師をしていたので、患者様の死に向き合う機会が多く有りました。悲しみにくれた後に、アナグマさんのように自由に気持ちよく天国にのぼってほしいと願っていました。
    まだ娘には難しすぎるのですが、いつか二人で読みたいと思っています。

    投稿日:2008/06/04

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  • 思い出や魂は、みんなの心の中にある。

    • そうなんださん
    • 30代
    • ママ
    • 徳島県
    • 女の子10歳、女の子8歳

    小児科の待合室で、この絵本をみつけ読んでみました。有名なタイトルですが、今日初めて読むことができました。

    おじいさんアナグマは、もう昔のように歩くことができないけれど、森のみんなに尊敬される立派な老人でした。

    ある朝、アナグマのおじいさんは巣穴の中で死んでしまっていました。みんなの心は悲しみで一杯。季節も冬になり、みんなの心は寒く凍てついていました。

    しかしみんなはそれぞれで、アナグマおじいさんが自分のために優しく教えてくれたことを思い出しました。おじいさんがいなくなっても、おじいさんが残してくれた大事なものがそれぞれにうけつがれていたのです。

    先日、父を亡くした私にグッドタイミングな内容でした。最近、死をテーマにした絵本を手に取ることが多くなりましたが、自分の心が癒されていくのが実感できます。

    投稿日:2008/06/04

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  • 命の大切さ

    この本は命の大切さと周りの皆への気遣いの大切さを
    おしえてくれます。子供なりにそれがどう伝わるでしょうか?それは親の背中で示すものではないでしょうか?
    親の語りの大事な本かもしれません。

    まわりのだれからも惜しまれて死んでしかも死んでからもみんなに慕われるーーー
    そんな死に方私にはまだできそうもありません。
    連れ合いにも、子供にも 孫にも 周りの知人にも・・・・・・
    でもまだあの世に行くには暫くありそうだから、
    今日からこの本のあなぐまさんみたいになれるように
    やってみようかな?

    さしあたり、今夜は 晩御飯のあと、「ありがとう、美味しかったよ!!!」て言ってみよう。
    これは親にも示唆に富む本です。
    あなぐまさん ありがとう!

    投稿日:2008/05/17

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  • 親しい人の死

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    市の図書館でよい絵本の読み聞かせお勧めで紹介してあったので借りてみました
    最初はアナグマの死を悲しんでばかりいた森の動物たちは、やがて教わったことを思い出しながら、自分たちの心の中でアナグマが生きていることに、喜びを感じてきます
    「死」ということが実際にはどういうことなのか、わからなくとも森の動物たちの悲しみから、子供たちは微妙な感情を感じるようです
    亡くなったアナグマから教わったことを「おくりもの」として表現してくれた作者に心の優しさを感じる絵本でした

    投稿日:2008/05/02

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  • 死と立ち向かう

    私自身、幸いなことに身近な人の死に立ち会ったことはありません。
    現在、核家族化が進み、死に直面することが少なくなってきた、お年寄りを敬う心が廃れてきたといわれていますが、だからこそ大切にしたい気持ちでもあります。

    他の方も書かれているように、この絵本に感銘を受けるのは子どもよりも大人の方かもしれませんが、少しずつ成長し、その過程でこの絵本に対する認識や印象が変わって行ってくれればいいな、と思います。
    長い間、愛読したい絵本ですね。

    投稿日:2008/03/03

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  • 思い出に支えられて

     死ぬことを恐れていないというアナグマ
     心が残ることを知っているから・・・

     お別れの時が来て
     悲しみにくれる友達が
     アナグマが教えてくれたことを思い出して、いろんなこと に気付いていきます。

     5年連続で、身近な人の死を体験しました。
     そのたび、開いた絵本のひとつです。 

    投稿日:2008/03/16

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  • そして続いていく・・・

    「だいじょうぶだいじょうぶ」や「おじいちゃんのごくらくごくらく」といた
    「死」について書かれた本は数々あるけれど
    これはちょっと異色の作品だと思います。
    肉体は死んでも、死なずに続くものがあるといったメッセージ性が強く感じられます。
    なくなったアナグマの教えてくれた
    非物質的な、けれど永遠に続くもの、
    アナグマがこの世に存在していたという事実。
    あえて「アナグマのおじいさんがアナグマの孫に・・・」
    といったスタイルをとらなかった分だけ、
    血のつながりで遺伝的に続くものよりもっと深いものを伝えたいという感じを受けました。
    この作品が絵本であることによって
    絵本の「言葉にするのじゃなくて・・・」といった部分も伝わるような気がしました。

    投稿日:2008/03/15

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