おにたのぼうし」 みんなの声

おにたのぼうし 作:あまん きみこ
絵:岩崎 ちひろ
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,925
発行日:1969年7月
ISBN:9784591005293
評価スコア 4.69
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みんなの声 総数 57
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57件見つかりました

  • よい鬼もいる

    節分の豆まきのお話です。
    優しくて気の弱い鬼・おにたが主人公です。
    おにたの行動を見ていると、こんなにも優しい人は人間にもめったにいないと思いました。
    切ないお話で、途中、胸が苦しくなる場面もありました。
    2月に、もう一度読みたいと思います。

    投稿日:2012/12/28

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  • 絵も言葉も美しい

    • ぎんにゃんさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子4歳、男の子2歳

    子供の目を引く鮮やかな絵本ではありませんが、じんわりと心に響くタイプの作品です。人間に嫌われて寂しいおにたの心と、孤独に耐える少女の心が共鳴しているのだと思います。
    いわさきちひろさんの絵が大好きで、カレンダーを壁にかけていたところ、2歳の息子がしきりに「おにたのぼうしやな〜」と言います。カレンダーにはおにたも絵本の女の子も載っていませんが、独特の優しさが伝わってすぐわかるようです。

    投稿日:2012/12/01

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  • せつない…

    • あみむさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子11歳

    6年生の息子と主人と三人で読みました。
    息子は2年生か3年生の時に、国語の教科書で勉強したそうで、
    「これはいいお話だよねぇ。」と。

    大好きないわさきちひろさんの、優しくてかわいらしくて
    あたたかいイラストが、この絵本ではとってもせつなくて。

    「にんげんっておかしいな。おにはわるいって、きめているんだから。
    おににも、いろいろあるのにな。にんげんも、いろいろいるみたいに。」
    ほんと、見た目で、固定概念できめつけちゃだめですよね。

    でもおんなのこのお母さんを思う気持ちも、とってもいじらしくて。
    おんなのこの節分をする気持ちも、すっごくわかる!
    でも、こうして自分ではそんなつもりないのに、傷つけちゃうことも
    あるんだよな…。

    おにたもおんなのこも、とっても愛おしくって、
    ハッピーエンドで読み終わりたかったなぁと思います。
    でも、このせつなさが心に残って、余韻が残ります。

    こんなかわいいおにた、我が家に大歓迎するのになぁ。

    投稿日:2012/01/22

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  • 「おにた」に新しい家を見つけてほしかった

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    この話は、たぶん子どもの頃に読んでます。
    小学校が昭和44年だから、小学校の頃に読んだのかもしれません。
    あまんきみこさんのお話にいわさきちひろさんの絵です。
    「おにた」って、外見は鬼の子だけど、どちらかというと《座敷童》みたいな存在でした。

    おはなしの中盤くらいまでは、「おにた」が新しい家を見つけて幸せになるのかと思いましたが、ラストはちょっと悲しかったです。
    できたら、新しい家を見つけてあげてほしかったです。ハッピーエンドであってほしかったな〜。

    少々時代設定が昭和の初めのような世界ですが、物語に入り込んでしまえば、それほど気にならないと思います。
    節分の時期などに、小学校の低学年くらいのお子さんに読んであげてはいかがでしょうか?

    投稿日:2011/10/23

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  • 「先入観」という色眼鏡

    節分の絵本です。

    小さな黒鬼の子ども、それが「おにた」です。
    「鬼」と聞くと、悪いものっていうイメージがありませんか?

    「にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめてるんだから。」

    という、おにたのセリフがあるのですが、その言葉にハッとしました。
    そうそう、先入観って間違っていることもあるんですよね。

    気の良いおにたですが、豆まきをされたら逃げ出すしかありません。
    外へ出たおにたは、病気のお母さんと2人暮らしをしている女の子の
    家にこっそり入り込みます。

    そこで、女の子が何も食べていないことを知り、おにたは人間の
    男の子に変装し、食べ物を届けるのですが・・・

    悲しいかな、おにたはそこでも人間の「先入観」に打ちひしがれるのです。
    女の子の為に、自らが黒豆となったおにた。
    おにたが最後に感じたのは、人間への失望だったでしょうか、それとも・・・

    「先入観」という色眼鏡をかけている限り、真実は見えてこないということを、
    とても上手く表現された一冊だと思います。
    これを読んだら、節分の豆まきもちょっと躊躇してしまいそうです。

    真実を見る目を、是非持ちたいものです。
    いわさきちひろさんの絵が、優しいおにたの感じにぴったりでした。

    投稿日:2011/02/17

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  • せつない…

    • やや子さん
    • 30代
    • ママ
    • 沖縄県
    • 男の子6歳、男の子4歳、男の子1歳

    そろそろ節分だし…と思い何となく図書館で借りた絵本。
    読んでみたらなんてせつないお話なんでしょう。
    息子が言う事を聞かない時に「そんな事してたら鬼が来るよ!」と決まり文句のように言ってた自分に少し反省してしまいました。
    こんな優しい鬼もいるんだねと息子にも話しました。
    それに、いわさきちひろさんの絵がかなりマッチしていて更に感動しました。

    投稿日:2010/01/29

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  • はじめて・・・

    鬼=怖いってついつい教えてしまっていました。

    おにたのぼうしに出てくる鬼のおにたは
    気のいい鬼でした。
     子供たちはビックリしていました。
     鬼にも優しい鬼がいるんだね・・・って・・・

    読み終わったあと すぐ息子に
     「ママ続きの本を読んで!」と言われました。
    今まではちょっと違った終わりかただったね〜と気付かされました。
    結末が疑問が残るような形であったので
    息子と話の続きはどうなったのかしら?と色々想像しました。

    息子も5歳。
    これからはこんな絵本の楽しみかたも出来るんだな〜
    と思うと嬉しくなりました。

    3歳の娘はやっぱり鬼は怖いみたいでしたけどね・・・

    投稿日:2010/01/19

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  • やさしくてうつくしくてかなしい物語

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪9歳

    やさしくてうつくしくてかなしい物語ですね。鬼というと桃太郎や一寸ぼうしのように豪快で悪いイメージのものですが、このおにたのぼうしのおにたは鬼にうまれたがゆえに住み慣れた家を転々とするしかないのですね。病気のおかあさんを持つ女の子も、けっして悪気があったわけではなく、子供らしい無邪気さで節分のまめをまいてしまうのですね。
    子供の本にありがちなハッピーエンドに終わるのじゃなくて、絵本を閉じた後、節分の夜涙を必死でこらえているおにたの後ろ姿が目の奥に見えます。

    岩崎 ちひろ先生の絵もこの絵本にあっています。他の先生が描いたらこの絵本の魅力は半減したと思います。

    高度経済成長と昔の慣習とのはざまにできた本ですね。

    投稿日:2009/10/16

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  • おもいやるということ

    とても心温まるお話です。
    おにたの思いやり、おんなのこの母親に心配をかけまいとするおもいやり。
    それでいて、表に出さないこと。
    おにたとおんなのこのこの行動を子どもたちはどう思うだろうか?
    若い親たちにしても然りです。

    とても良い話だけに、どのように伝わるか、おにたのやさしさ、おんなのこのけなげさを感じてほしい、眺めるだけに終わってほしくないと感じます。

    しかし、私はこの絵本を読むだけです。
    こんな絵本がたくさん現役でいてほしいと思います。

    投稿日:2009/09/03

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  • 切ないお話でした

    節分特集でこの絵本を知り、図書館で借りてきました。
    とても優しい鬼の子「おにた」。
    なのに、鬼と言うだけで、節分の日には住むところがなくなってしまいます。

    「にんげんっておかしいな。おにはわるいってきめてるんだから。おににも、いろいろあるのにな。にんげんも、いろいろいるみたいに。」

    おにたの言葉にちょっとドキリッとしました。
    いつも言うことを聞かない息子(3歳)に、「早く寝ないと鬼が来るよ〜」と怖いイメージを植え付けてしまっていたから…。
    ごめんなさい。きっと良い鬼もいるでしょうね。おにたみたいに…。

    この絵本を読んで、私が「ちょっと悲しい話だったな…」とつぶやくと、娘(7歳)は「どうして?」と尋ねました。
    娘には、まだこの絵本の内容が理解できなかったようです。
    来年またこの絵本を読んであげてみたいなと思います。

    投稿日:2009/03/18

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