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チロヌップのきつね」 ママの声

チロヌップのきつね 文・絵:たかはし ひろゆき
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1972年
ISBN:9784323002316
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,261
みんなの声 総数 41
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28件見つかりました

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  • 小学校低学年の頃に読みました

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    読んだのは20年ちょっと前ですが、
    おじいさん達が見つけた、花の中のちびこの赤いリボンの鮮やかさを覚えています。
    それと一緒のワナも・・・。

    少し前に戦争とは何かを論じる番組を見ましたが、
    その中で、国連での武装解除活動に従事した方が、
    「武器があるから戦争が起こるのではない。どんな物でも“武器”として人を殺す事ができる。それを使うのは人間だ」
    「性善説・性悪説というよりも、人は熱狂する。それは本質的なものだ」
    と話されていた事が非常に印象深かったです。
    目から鱗が落ちたと共に、深く同意しました。

    どうして戦争は起こるのか。
    人は“洗脳されてしまう”。そして“熱狂する”。
    平和は大事だよ!ということだけではなく、
    本質的に人間は弱く、良いことだけでなく悪いことにさえも熱狂してしまう。本質が見えなくなってしまう。
    そのことを、少しずつ子ども達に伝えていきたいと、改めて思いました。

    投稿日:2011/01/26

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    2
  • 戦争の爪あと

    北国の島(北方領土あたりのどこかでしょうか)に住む狐と
    老夫婦のふれあいが胸に迫る本作は
    北国の情景が美しく描かれ
    子ぎつねの愛らしさにも癒される。
    だが
    この本の肝はきっと、
    はっきりとした描写はないままに
    戦争の残酷さを描ききっているところだと思う。
    なんだかすごい・・・すごい本だと思う。

    投稿日:2014/05/08

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  • 悲しくて泣けてきます

    内容を詳しく知らずに読み聞かせ、途中で悲しくて泣けてきました。

    娘はまだ戦争など、言葉も知らない位ですが、
    親子の絆としての絵本としてなら内容を理解できると思います。

    最初に兄キツネが死に、家族を守るために親キツネが死に、最後には子きつねも死んでしまいます。

    いつもは絵本を読みながら、なんだかんだ言葉をはさみうるさい娘ですが、この絵本は静かに聞き入っていました。

    投稿日:2013/08/17

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    1
  •  私も10代に読みました。
     感受性豊かな頃ですので、衝撃的な作品でした。
     そののち、この作品がマスコミに取り上げられ、メジャーなところへと一人歩きしてから数十年の月日が流れました。

     息子にもそろそろ勧めてみようかと、図書館から借りてきました。
     
     小さな島で、小さな生き物が誰にも迷惑をかけず、静かに命の営みを繰り返しているところへ、傲慢な人間が土足で踏み込み、ささやかなキツネの家族の幸せを壊してしまうお話です。

     この世にあるものは、すべて人間だけがその恵みを享受するために造られているのではないこと。
     ほかの動植物との共存を、知恵あるものとして考え、より良き道を探っていくべき使命を与えられていることを強く自覚しなければならないこと。
     さもなくば、恐ろしいしっぺ返しをわれわれは受けることになるのだと、今読んでも強く感じます。

     戦争を背景に描かれていますが、熊や猪が山里に下りてこなければ、食べ物を得られないニュースを聞く昨今、自分たちで蒔いた種である「地球温暖化」に頭を抱える我々にも耳痛い作品だと思います。

     どこへも向けようのない怒り!
     という、カバー折り返しの作者のメッセージ文もご一読ください。
     
     何も変わっていないどころか、むしろ悪化してる現状。
     作者に恥ずかしい思いがこみ上げてきました。

    投稿日:2010/11/03

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    1
  • 悲しいです・・・

    タイトルは知っていましたが

    どんなお話かは全く知りませんでした。

    絵本をめくった表紙の裏に

    作者の言葉が書いてありました。

    どこへも向けようのない怒り!として

    長文でこのお話を作った経緯がかかれていました。

    チロヌップとはアイヌ語できつねの意味だそうです。

    作中では島の名前として使われています。

    この島にいるきつね一家と初老、

    またきつねと戦争のお話ともいえます。

    この島に来た初老は

    魚をとったり、海苔をとったりします。

    島にあるむすめ地蔵の横に小さなきつねが1匹。

    赤いリボンをつけてあげて、一緒に過ごします。

    一旦帰った初老は小さなきつねを放してやりました。

    その後です。

    戦争のせいできつねの親子は殺されてしまいます。

    それが釈然としません。

    生き物をわざわざ殺す必要はあったんでしょうか。

    お父さんきつねはみんなのおとりになり死に

    お母さんは足に傷を負い、

    小さいきつねはワナに足を挟まれました。

    もうワナは外せないので

    お母さんは食糧を運んだりしました。

    降り積もる雪が残酷で

    お母さんきつねと小さなきつねは

    寄り添ってそのまま死んでしまいました。

    春になってあの夫婦がまたきましたが、

    戦争が終わるまで島にはきてませんでした。

    あれから何年も経っているので

    かなり老けていました。

    きつねざくらという花がたくさん咲いています。

    あの親子がいた場所を囲むように咲いています。

    一つだけ赤いリボンのように赤く咲いています。

    ただただ悲しいお話です。

    投稿日:2023/03/13

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  • 美しいイラスト

    図書館の「平和を考える」というテーマの特別コーナーで見つけました。戦争のことを直接描くのではなく、きつねの親子を通して、人間の愚かさに気づかされます。
    悲しいお話ですが、美しいイラストで描かれる親子愛には感動します。大人におすすめかなと思いました。

    投稿日:2022/04/23

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  • 文章は全てひらがな、イラストは柔らかくやさしいタッチです。戦争はこんな北の島にも影を落としていた。夏の間だけ島に来て漁をするという暮らしが現代の私たちにとっては異文化となっている。なぜキツネは撃たれなければならなかったのか?現在でも熊や猪、鹿、人間の町に出てきて射殺されている。この現実や絵本とリンクさせることで、自然の美しさや家族愛、人間との愛、反対に人間の非情さ、戦争の厳しさなどいろいろなことを感じ考えることができる一冊です。

    投稿日:2020/12/08

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  • かわいいそう

    • ラテ子さん
    • 30代
    • ママ
    • 岐阜県
    • 女の子9歳、女の子8歳

    戦争が始まった事で、幸せに暮らしていた狐の家族がバラバラになり、死んでいくという切ないお話です。子供には難しいかと思いましたが、「兵隊さんこわい」「死んじゃってかわいそう」としっかりと受け止めていました。戦争や命の大切さが学べる本田と思います。
    読書感想文にお勧めです!

    投稿日:2018/08/12

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  • チロヌップってアイヌ語かな?と思ったら、

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子1歳

    北海道のお話でしたね。このキツネの親子は何故殺されなければならなかったのでしょうか。人間のエゴですか。ただひたすらに悲しいお話です。キツネが花に姿を変えて咲いたのだとしても、いまいち釈然としません…。

    投稿日:2015/03/16

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  • テーマが読み取りにくいかな

    • りさたまさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子12歳、女の子7歳、女の子7歳

    こちらの平和を考えるお勧め本リストにあったので、
    夏休みの二年生の娘たちが自分でまず読みました。

    あらすじは以下の通り。

    キツネ親子の成長と北の島に渡ってくるおじいさん、おばあさんとの触れ合い。
    上陸してきた兵隊に子狐が撃たれ、もう一匹は罠にかかる。
    父狐は子狐を守る為に人間の前に飛び出し、
    二度と戻らず、残された傷付いた母狐と罠に掛かった子狐は次第に弱って行く、、
    そして戦争が激しくなりおじいさんおばあさんも島には来なくなり、、

    北の島の美しい風景の中の狐と人間の触れ合いと、
    人間(兵隊)による銃撃と狐家族の引き裂かれる哀しみ、
    それに加えて微かに出てくる戦争と
    テーマが多岐に渡り小さい子どもにはどのテーマも伝わりにくい様に感じました。

    あまり触れられていないのであらすじに絡めて戦争について説明もしづらい感じでしたので、うーん、、小学校中学年以上の読み聞かせになら良いかもしれません。
    絵が美しいだけに、平和について子どもと考えるにはあまり向いていない内容は残念でした。

    投稿日:2013/08/15

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