ぶたばあちゃん」 みんなの声

ぶたばあちゃん 作:マーガレット・ワイルド
絵:ロン・ブルックス
訳:今村 葦子
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1995年
ISBN:9784751514450
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,843
みんなの声 総数 30
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30件見つかりました

  • 大切な人を失った経験のある大人の方へ

     あっという間に逝ってしまった大切な友人。
     その数週間後、小学校のお話会に参加し、ボランティアメンバーのお母さんたちに、喪失感でいっぱいの胸のうちを少し話したら、一人のお母さんから勧められました。

     手の施しようの無い病状に覚悟を決めて、逝くまでの段取りを全て整えて旅立った友人と重なるお話でした。

     わが身に置き換え、果たしてこれだけはらをくくれるかと考えると、友人の毅然とした生き方に敬服してしまいます。

     最後の一夜をぶたばあちゃんと過ごした孫娘の様子に涙がこぼれます。
     そして、ラストの朝焼け?を見つめる孫娘の姿が、おばあちゃんをきちんと見送れた満足感と、“愛する人の死”を受け入れた凛とした様子に見えました。

     大切な人を失った経験のある大人の方向けの作品だと思います。

    投稿日:2011/06/11

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  • 最後に教えてくれたこと

     ぶたばあちゃんは孫娘に、いろいろなことを教えてくれましたが、最後に大事なことを残していってくれたんだな、と思いました。ぶたばあちゃんの落ち着いた行動がすごいです。
    ばあちゃんを見送ったあとの、孫娘の表情がいいなと思いました。

    やさしくておだやかな絵が、お話にぴったりです

    投稿日:2010/07/05

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  • 理想

    孫娘がしっかりおばあちゃんを見送ったというのに、
    読んでいるこちらは切なくてたまりませんでした。
    ぶたばあちゃんの様に別れを告げていける人は一体どのくらい
    いるのだろうかと考えてしまいました。

    投稿日:2010/04/27

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  • 切ないね

    • ぽにょさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳

    自分の『死』を迎える準備をするぶたばあちゃんと、それを見守る孫娘。
    切なく、悲しいお話ですが、互いを思い合う優しいお話でもありました。

    4歳の娘には、ちょっとムリなお話だったかな?と思いましたが、じっと耳を傾けて聞いていました。

    「ぶたばあちゃん、死んじゃったの?」と聞く娘に、絵本のページを初めに戻し、死を迎える前にぶたばあちゃんがどんな事をしていたのか、もう一度、ママの言葉でお話すると涙ぐみながら聞いています。

    小さな子にも感動を与えてくれたのは、お話の内容はもちろんですが、そこに描かれた挿し絵の力も強いようです。

    投稿日:2009/10/20

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  • ぶたばあちゃんは、まごむすめと暮らしています。二人は、仲良く何でも分け合って暮らしていました。しかし、ばあちゃんは、年をとりだんだん動けなくなっていきます。自分の最後を悟ったばあちゃんは、身辺整理をし、残りを孫に託します。最後の一日は、二人で、町をゆっくりと歩き、今までの二人の生活を目に焼き付けていきます。死という悲しい出来事が淡々と描かれ、読んだあと心静かな気持ちになれなす。絵も柔らかいタッチで描かれ美しいです。子どもは、どこまで理解しているのかはわかりませんが、何度も読んでと言われます。

    投稿日:2009/02/23

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  • 悲しすぎます

    かわいらしいぶたのイラストに惹かれ
    購入したのですが・・・。

    なんとも重く悲しいお話でした。
    ぶたばあちゃんの最期の1日。
    孫娘と最高の1日を過ごし、抱き合って眠る。

    受け入れるしか仕方のない「死」をテーマに描かれて
    なんとも奥深いお話でした。

    受け入れるしか仕方ない。大人の感情で
    子どもたちにどのように読み聞かせを行えば伝わるのか。
    正直悩んでいます。

    でも読み聞かせした時に伝わらなくても
    いつかこのお話を思い出す日がくるのかな??

    私自身なにかあった時にはげまされるような・・・
    大切にしていきたい1冊です。

    投稿日:2008/10/22

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  • 安らかな日

    孫娘と二人で暮らしていたぶたばあちゃんは、
    このごろちょっと調子がよくありません。
    ある日、回復していないのにぶたばあちゃんは、
    起きてきてほんのちょっとだけご飯を食べると、いいます。
    「さて、きょうはいそがしくなるよ。」
    自分の死を悟って、銀行の口座を閉じ、すべての支払いをすませ、
    「目のごちそうをしよう」といってこの世の見納めに、
    雨や緑・風を楽しみ静かで安らかな時間を過ごすのです。
    そうしてぶたばあちゃんは・・・。
    悲しいけれど、生命の最期には、こうした静かで安らぎのある時間を
    過ごしながら迎えたい。誰もが感じる
    素敵な一生の終わりの日のことや
    それを看取る周りの人々への優しさを丁寧に描いて
    やさしくつづっています。
    表紙やタイトルからはとうていそうぞうの付かないお話しに
    驚きながらも、感動しました。
    一緒に読んでた娘も、「悲しいけれどとても充実した
    日々を過ごすことのできたぶたばあちゃんは、今も幸せに
    過ごしてると思うよ」と話してました。

    投稿日:2008/10/12

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  • うらやましいな

    • イザリウオさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子8歳、男の子6歳

    まだ自分がどんなふうに余生を送るかなんて、想像つかないけれど、このぶたばあちゃんのように人生を終われたらいいな。
    愛する人と一緒に生活して、最期の旅支度を自分でして、ともに暮らした人に見守られて永遠の眠りにつく。
    命が終わる話は悲しいけれど、この絵本の温かい色づかいの絵、おばあちゃんと孫娘のお互いを思いやる気持ち、いつも見ている風景の素晴らしさなど、人生ってすてきなものだと改めて気づかされました。
    子供は悲しい話は好まないのですが、ぶたばあちゃんの温かさみたいなのはわかると思います。
    どちらかというと、少し大きな子供のほうが理解できるかもしれません。

    投稿日:2008/09/20

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  • 理想像

    まいりました(T_T)
    女性誰もが思う、こうありたい「おばあちゃん」像、そして最期ではないでしょうか。
    (まったくの個人的見解ですが、どうも男性は違うのでは?と経験上思うのです(^^ゞ)

    淡々とした、日々の生活。人間の基本的な生活とそれほど変わりません。それがとてもステキな色合いで描かれています。ばあちゃんと孫娘の表情がすごく素敵に描かれています。

    びっくりするような、刺激的な、特別なことは起こりません。

    でも、「寄り添う」気持が伝わってくるんです。
    じわじわと。

    ページをめくる度に、涙がじわじわで、私はとても読み聞かせ出来ません。

    投稿日:2008/04/08

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  • 必ずやってくること

    • そやでさん
    • 20代
    • その他の方
    • 大阪府

    死期を悟ったぶたばあちゃんは預金を引き出したり滞納料金を支払ったりと身辺整理を始めます。孫娘もその時が来たのだと悟りますが口にはせず、これまでばあちゃんがやってきた家事・ばあちゃんと食べた食事を一人で過ごします。「ごちそうにしようかね」おばあちゃんは孫娘をなぜだか外へ連れ出し・・・。

    「ごらん!」「あんなに木の葉がきらめくよ」死ぬ間際だといつも見た風景が素晴らしく美しく写るのでしょうね。誰もが迎えなくてはならない「死」 孫娘はだだをこねたり、ただ否定しようとせず現実を受け止めます。

    死を前にそれぞれ出来ることは一体何か。
    これを示した絵本だと感じました。

    投稿日:2007/03/04

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