ただで泊まっているのに、
ちょっとした事で文句を言うお客・・・
「こういう人、いるいる!」と
思わず頷いてしまいました。
最初は、そんなお客たちに何かバチが当たるのかなあなんて読んでいましたが
そのような事はなく、始終穏やかな気持ちで読むことができます。
物語はもちろん素敵なのですが、
何といっても絵が素晴らしいです。
虫の羽が、まるでステンドグラスのような色合いで
何度も同じページを開いてしまいました。
誰のことも分け隔てなく、いつでも温かく迎えてくれる、かしのきホテル。
このかしのきのような人になりたいなあと思いました。