マルーシャは、かあさんに頼まれてカブを買いに行ったものの途中でお金を落としてしまい、
森に行けばカブがはえているかもしれないとあちこち探して歩いていました。
ところが、この森にはバーバ・ヤガーという恐ろしいおばあさんが住んでいて、
悪い子を見つけては、シチューの中に放り込んでぐつぐつ煮て食っちまうという。
そして、とうとうマルーシャは、バーバ・ヤガーに捕まってしまいます。
でも、マルーシャは「悪い子」を隠して「良い子」を演じ続けます。
「良い子」でいれば、魔女に食べられずにすむから。
最初は、怖い存在だったバーバ・ヤガーでしたが、
読み進めていくうちに、何故か怖くなくなってきた。
マルーシャのひょうひょうとした態度や不思議なバーバ・ヤガーの生活を見ていると、
その先が知りたくなる。
マルーシャとバーバ・ヤガーの会話も面白い。
結果的に、バーバ・ヤガーに勝ったマルーシャは、
無事に家に帰ることが出来たのですが、
ちょっと不思議な世界のおはなしでした。
物語はかなり長めなので、時間をたっぷりとってゆっくりした時に読むといいと思います。