豊かなルドが、倹しく暮らし何年もかかって銀貨7枚を蓄えたミロに
浅ましくも、嫉妬し悪巧みを…。
ひとのいいミロに息子は、「優しすぎる」といらだち気味。
借金返済を求めるミロに、ルドは鏡を一枚渡し口から出任せのような話を…。
表現の美しい文。
詩を読んでいるようで、その情景を想像しため息が出てきます。
絵が独特の色調で、お話が引き立ちます。
正直で勤勉そして、心優しいミロを月はしっかり見ていたんですね。
ラストのミロの“月のきんか”の使い方をみて、月の施しは間違っていなかったと思いました。
おやすみ前に、良いお話だと思います。