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ところが豚の幸福も、あんまり永くはつづかなかった。 ・・・・・・これ灰色の気分である。 灰色にしてややつめたく、透明なるところの気分である。 さればまことに豚の心もちをわかるには、豚になって見るより致し方ない。
▼「宮沢賢治の絵本」シリーズ

ナカバンさんの豚、月並みな言い方しかできないのですが、すごくよかったです。
宮沢賢治の「フランドン農学校」の“ぶた”がとても引き立っていました。いい感じに太っていると、ストレス(?)で、激やせしてしまったとき差が引き立っていました。
特にこの豚の目がいいです。「目は口程に物を言う」の典型みたいな感じでした。
小学校の高学年から中学生、高校生くらいの子どもたちにぜひ一度読んでみたいです。
食肉の動物たちのことを考えさせられる物語でした。
人間という生き物が野蛮に感じました。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子19歳)
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