あ、大好きなくまさん。
あれれ? くまさんのおとなりに誰かいるみたい。
「くまさん くまさん
くまさんの おとなりさんは だあれ?」
ピンクのお耳がちょっと見えてるね。
答えは……ページをめくればわかるよ。
うさぎさん。リボンが可愛い!
「うさぎさん うさぎさん
うさぎさんの おとなりさんは だあれ?」
今度は丸くて真っ赤な色が見えてるけど……なんだろうね。
こんな風に、小さな子どもの身近なものが次から次に登場します。
そして、ページのはしっこに次ぎに登場するものがチラッと見えるのです。
なにかな、なにかな。
一生懸命考えたあと、「ほら、やっぱりそうだった!」と喜ぶ顔が目に浮かびますね。
そのまま読むだけでも、お話を広げても、楽しいやりとりが生まれるこの絵本。
詩人としても活躍されている木坂涼さんの心地よいリズムの言葉に、愛らしい大塚いちおさんの絵がぴったりはまって、一つ一つのものが赤ちゃんの目にしっかりと飛び込んできます。
おとなりさん、っていう響きがなんだか新鮮。
そうやってつながって、つながって。
最後にせいぞろいしたごちそうの、美味しそうなこと!
読み終わるたびに、幸せな気持ちになっちゃうのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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