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くすのきだんちの管理人、もぐらのもぐは、ある日裏庭で大きな靴をみつけました。 「ひゃあ! だれのくつでしょう?」 すると靴の中から、リリリリリ…♪と小さな声が聞こえてきます。
住民はかわるがわるおとなりさんを見にきます。 でも、おとなりさんはひとみしりで、なかなか靴の家から出てきません。
くすのきだんちの秋の夜の風景は、窓に灯りがともっていて、心がほっこり和みます。

くすのきだんちシリーズ、秋バージョンです。
しかも、いつもの住人たちに加えて、お隣さん!
くすのきだんちの管理人、もぐらのもぐが見つけたのは、大きな靴。
その中に、こおろぎが2匹住み着いていたのですね。
でも、そのお隣さんは人見知り。
住人たちのつかず離れずの交流にほっこりです。
人見知りだけに、こおろぎの鳴き声が素敵な距離感に感じます。
そんな交流も、ある日終わりが来るのですが、
大きな靴がそこにあった理由とともに、ささやかな交流に似合ったフィナーレに安堵です。 (レイラさん 50代・ママ )
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