
かみに結んだりぼん、よく似合ってるね。女の子が持っているのは、おくりものに結ばれていたピンク色のきれいなりぼん。お人形にもお揃いで。するとあひるさんが2わやってきて……
「りぼん ちょうだい」
りぼんを結んだあひるさん、素敵ね。すると今度はねこさんたちが3びき。ねずみさんたちが4ひき。かえるさんもやってきて。あらら、リボンは たりるかな?
分けてあげるたびに短くなっていくりぼん。けれど、首にまいたり、なわとびをしたり、楽しみはどんどんふくらんでいきます。みんなもとっても嬉しそう。
自分で見つけたきれいなりぼんや包装紙。小さな子どもたちにとって、それは大事な宝物。集めたり、分けてあげたり、一緒に遊んだり。そんなさりげない幸せが愛らしく描かれます。どこか懐かしさを感じながらも、きっと今の子どもたちにも共通するこの気持ち。声に出して楽しく読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

おくりものに結ばれた、りぼん。 「りぼん ちょうだい」と女の子がりぼんをもらうと、 アヒルやネコが次々にやってきます。 あれあれ、動物たちはどんどん増えていくみたい……。 りぼんは短くなるけれど、 身につけたり、縄とびの縄にして遊んだり、楽しみはふくらみます。
幼い子に身近なりぼんを入り口に、 きれいなものを分けあってひろがる幸せが描かれます。

どなたかがInstagramで紹介されていて面白そうだと思い、読んでみました。
最近は簡易包装のことが多く、りぼんもあまり手に入らず100均で工作の材料として買うことがあります。ただ、プレゼントや花束に実際に使われていたものの方が何だか特別感がありますね。読み終わると、りぼん、ちょうだい!と息子はふざけて言っていました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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