木の影から、そうっと覗いたお月さま。 お月さまはねこの姿をしています。
ねこの月は銀の靴を履いてお出かけします。 ねこの月が照らす、木や実は、全て銀色に輝いています。
草葺き屋根の家から、ねこの月に誘われて外に出てきた子どもたち。 こびとや妖精、動物たちも集まってきます。
ねこの月と過ごす夜は、とても幻想的です。 森の中で音楽会や舟遊び、いろいろな遊びをして過ごします…。
英国詩人で幻想文学作家のウォルター・デ・ラ・メア(1873〜1956)の詩「銀色」に、現代の絵本作家カロリーナ・ラベイが独自の絵を添えたシリーズ第4作目。
デ・ラ・メアの美しい詩の世界を丁寧に、楽しく、親しみやすく描いています。
詩の独特の言葉運びに不慣れな子どもたちでも、すんなりと入っていける訳文と楽しい絵で、デ・ラ・メア世界の入門書に。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
そうっと のぞいた お月さま ぎんのくつで 夜のおでかけ。
春の月が動いて、あたりを順番に銀色に照らしてゆく。 その幻想的なイメージを、カロリーナ・ラベイが「猫のさんぽ」に託して、子どもたちを夢の世界に誘います。
英国の児童文学、幻想文学作家で詩人のウォルター・デ・ラ・メアの、詩の絵本シリーズ4作目。 今回は「春」の絵本。
カロリーナ・ラベイの絵が、原詩をおちゃめに重層的に描き出します。
かわいらしい表紙にひかれて読んでみました。詩に絵がつけられたんですね。おつきさまが猫になって……と、なんだか不思議で幻想的な世界にひきこまれました。月のひかりが美しくて、印象的です。夜、静かに読みたい絵本だと思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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