
羽衣を取りあげて、みずあみをしている天女の一人を妻にしてしまう若者が悪いことには違いないのです。
偽りを言って男の母親から羽衣を受けとるやいなや天に帰ってしまう乙女は決して悪くないのです。
逃げ出すための口実だって許されるべきものなのです。
しかし、丸木俊さんが描く天女の艶かしさと、男の母親も含めて夫婦として過ごした3年間はいったいどうだったのだろうか、よくわからないままに、違和感をもって、あっけない結末の先を考えてしまいました。
決して心の通じることはなかったのでしょうね。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
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