野間児童文芸賞受賞作『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編。主人公の桃子は高校2年生になり、高3の先輩たちを中心に物語は展開します。 付き合い始めたのに気持ちのすれ違うふたり。そして性同一性障害に苦しむ転校生。それぞれに、自分の気持ちを持て余しながらも「言葉」で想いを表現することによって、自分の内面を見つめなおしていく高3の夏。重くなりがちな内容を、作者らしい優しさと明るさで前向きに描いた意欲作です。
好きなのに彼女と気持ちがすれ違う少年と体は男、心は女なトランスジェンダーに悩む少年の物語。
青春三部作の一冊。一作目も読みましたが、わりと重いテーマを扱っています。
しかし、読みやすく書かれていてよかったです。
トランスジェンダーへの理解がもっと浸透するように、若い子に読んでもらいたいです。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳)
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