
クモが糸をはいて巣を張っていくように、ルイーズ・ブルジョワの母親は、いろいろな糸でタペストリーを修復しました。家には仕事場もあり、のちに世界的な現代アーティストとなるルイーズは、子どものころから、すこしずつ仕事をおぼえていきます。 母と娘の絆、糸や布地と向き合う日々、わたしたちの誰をも深く結びつける思い出というもの――。それらは、彫刻家としてさまざまなすばらしい作品をつくる土台となりました。 美しい陰影にいろどられたこの詩的な物語は、代表作『ママン』で世界的な彫刻家となったルイーズ・ブルジョワの生涯をみごとに描きだしています。

ルイーズ・ブルジョワの芸術家としての伝記絵本です。
彼女の感性がどのように磨かれていったのかという、表の世界とともに途中で記された自殺未遂が衝撃的でした。
彼女の人生の裏舞台を深掘りすると、父親の横暴さと確執、身を投げた川から救いだしたのが父親であったこと、その川が埋め立てられたこと、様々なできごとが縫い込まれているに気づきました。
壊されてもまた巣を作り続ける蜘蛛と母親を重ね合わせた2彫刻「ママン」を、愛の表現と見た時、とても繊細な絵本に感じられました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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