
初代大統領ワシントンは、大勢の奴隷を所有していた。 能力が高く大統領夫人マーサから重用されていた女性オーナは、孫娘の「結婚祝い」として譲渡されそうになり、耐えかねて逃亡を企てる……。 BLMの運動が激しさを増す今こそ読みたい歴史の記録。

初代アメリカ大統領のジョージ・ワシントンが政治家でもありつつ、奴隷を抱える私欲的な俗人でもあったことを知りました。
そして、奴隷というものが、人間ではなく物として道具として認識されていたことを改めて痛感しました。
この本は、そんなワシントン家から逃亡した女性奴隷の実際の記録として、美化されたものではなく、ギリギリで自由を手に入れた女性の困難な一生を語っています。
精神的には自由になった開放感は得られなかったのですね。
なんとなく、現代にも引き継がれている差別意識の根深さも感じました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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