モンゴル民話を下敷きにした、雄大なお話。北斗七星がどのようにできたのか、モンゴルの人々の星への思いを形にした、昔話風の語りが楽しい、読み聞かせにもぴったりの絵本。
昔、空に星はなく、夜は暗闇におおわれていたころのお話。モンゴルの草原では、王様が七人の美しい王女と暮らしていました。王女たちが姿をあらわすと、夜でも暗闇に光がともされたように明るくなります。それを見た鳥の王ハンガリドが王女たちをさらってしまい、下界は大騒ぎ。王は祈禱師のお告げにより草原に住む七人の兄弟の力を借ります。七人はそれぞれ、力持ちだったり、足が速かったり、聴覚に優れていたり、という特技を持っており、その力を使って、ハンガリドをやっつけ、王女を助けるのですが……。
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