わたあめを手に入れた女の子、ほわんほわん、と食べる前に遊んでいたら、わたあめが飛んでいってしまって……。 第40回講談社絵本新人賞を受賞した『まよなかのせおよぎ』(講談社)で、独特の世界感を表現した近藤未奈の第二作。言葉のないこの絵本では、軽やかなパステルカラーの色鉛筆で、わたあめのやわらかな質感や色、風や雲のうごき、主人公の感情などが饒舌に表現され、まるで短編映画でも見ているような気分に。絵の力を味わいながら、ただこの世界に入ってひとときの小さなハプニングを主人公と一緒に体験できる絵本。
春色の表紙のイラストに惹かれ、手に取りました。
文字がない絵本でした。
ふわふわのわたあめが、風に飛ばされ、そらに舞い上がる様子が、画面いっぱいに描かれます。
とても幸福感のある作品です。眺めているだけで、心がふわっと軽くなり、良い気分になりました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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