|
生まれたてでも、ふかふかの産毛があって、あったかい。2週間たって目があいて、8週間でかりのまねをはじめたよ…。生まれたてから一人前に成長するまでの様子を、カラフルな写真と動物たちのゆかいなおしゃべりで楽しく紹介。小さい生命へのやさしい心を育てる、動物写真絵本。
うまれたてのきつねが、どんどん成長して12週間たつまでの成長を記録した写真絵本。
原書:1992年、日本語版:1994年刊行。
ほんの赤ちゃんの頃は、わんちゃんみたいでコロコロしていて可愛らしいのに、ずんずん容赦なく成長して、すっきりとした形になった。すらりとして素早く動いて、狩で小動物を冷静に仕留める形になる。顔の表情も、子ども時代の弱そうな顔から、大人になると精悍な顔になる。成長するにつれて、どんどん迫力も出てきて、肉食獣らしい雰囲気に。
きつね、というと、「かいけつゾロリ」シリーズや、昔のアニメーションでは泥棒や悪役として登場したりするので、悪い&ずる賢い印象が強かった。
個人的には、祖父が「きつねの襟巻」を持っていた(猟師)ので、怖ろしい印象もあって親しみにくい動物だった。
しかし、本書を見て、なかなか素敵でかわいいところもあって、好きになった。小さい頃は犬に似ているのに、段々きつねになっていく様子が面白い。
なかなか見られない貴重な動物の成長記録。楽しい絵本です。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
|