依存には「いい依存」と「悪い依存」があります。「いい依存」ができれば、それはむしろ、生きる力に。依存の仕組みや、依存との付き合い方を伝授します!
〜「はじめに」より〜
人に頼る、頼られるってよいことです。なぜなら、人間はひとりでは生きていけない、社会的な生きものだから。頼りになる人がいる、だれかに頼りにしてもらっているという気持ちは、人を強く、前向きにしてくれます。
そのような気持ちになると、なにかにチャレンジしようと思ったり、自分ひとりではできないことができるようになったりします。
それは人だけでなく、ものについても同じことがいえるかもしれません。わたしたちの生活を、便利で豊かにしてくれるものってたくさんありますよね。それを使うことで楽になる。それがあるだけで心強く思うことができる。かけがえのないパートナーともいえるでしょう。
でも、こまったことも起きてきます。あまりにそれが好きすぎたり、頼りすぎたりすると、それがないと、いてもたってもいられなくなってしまう。ひとりじめしようとしたり、ほかのことに気がまわらなくなったり、自分の健康や生活をそこなったり……。
そうなってしまうと、本当に大切なこと、もの、人を見失ってしまうかもしれません。
そうならないようにするためにはどうしたらよいのでしょう? 今、あなたが手に取っているこの本「依存のトリセツ」が、あなたといっしょに考え、答えに導いてくれることでしょう。
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