ピカッ! よるの町にはたくさんのひかり。
いったい何のひかりなんだろう?
きいろいひかりが赤いひかりに変わったら?
ピーポーピーポー
大きな音と赤いひかりが近づいてきたら?
それぞれに音を鳴らして、暗い道をひかりで照らしながら、いろいろな乗り物が働いているよ。
描かれるのは、生活の中でよく見かける信号機や、生活を支えてくれている乗り物たち。
みんなが夜、家の中で過ごしている時も眠っている時も、町ではいろいろなものが動いている。
昼間に見かけるいろいろな乗り物や町の風景は、夜になるといったいどんな様子なのだろう。
暗闇に乗り物のシルエットと光だけが描かれるページと、パッと明かりがついてその乗り物が分かるページが交互に出てくるので、親子でクイズのように当てっこしながら読むのも楽しそう。
さて、お気に入りの乗り物は出てくるかな?
小さな子どもたちにとって、ふだんあまり見ることのない夜の乗り物の姿や風景をひかりに注目しながら丁寧に見せてくれるのは、絵本作家の鎌田歩さん。本書では特に、ひかりを放つものがシンプルに描かれているからこそ、子どもたちの想像が豊かに広がっていくことでしょう。
さあ、今夜はお布団の中でひかり輝く夜の町へ探検に出かけよう!
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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