クマと少年」 ママの声

クマと少年 作:あべ 弘士
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2018年05月25日
ISBN:9784893096319
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  • あべ弘士さんの世界

    同じ母の乳を飲み、兄弟として育ったアイヌの少年と仔グマのキムルン。その絆は、友情という言葉では表しきれないほど、魂の深い場所で結ばれていました。

    しかし、彼らの世界では、クマは最高の神「キムンカムイ」。愛しい兄弟は、やがて天上の神々の世界へ送り返さねばならない、尊い存在でもありました。

    慈しみ育てた神を、自らの手で天へ還す儀式「イオマンテ」。成長した少年が、愛する兄弟に矢を放たねばならない宿命の重さに、胸が締め付けられます。これは、自然への畏敬と共に生きたアイヌ民族の、壮絶で美しい祈りの物語です。

    旭川で生まれ育ったあべ弘士氏だからこそ描ける、北の大地の魂。単なる伝説の紹介ではなく、その地に生きる者の視点から、命の循環という厳しくも崇高な理(ことわり)を、静かに、そして真摯に伝えてくれる一冊です。

    投稿日:2025/10/06

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  • 力強いイラスト

    くっきりした色合いの力強いイラストに惹かれ、手に取りました。
    アイヌの少年と、乳兄弟として育ったクマの物語。アイヌの風習や文化、哲学を知ることのできるお話でした。
    生き生きとしたシーンに引き込まれます。張り詰めた空気や生き物の鼓動が聞こえてくるようでした。

    投稿日:2021/09/25

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  • 理解しづらい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子4歳

    アイヌの漫画を読んでいるので
    このイオマンテも理解できるのですが、
    正直、このストーリーは理解しづらいです。

    兄弟のように育ったクマと少年。
    少年がクマを黙って逃がしたのは納得できるのですが、
    そのあと、クマも長老も少年が倒すべきというのが
    理解できないです。

    そうした方がお話としては面白いけれど、
    安直すぎる気がします。
    でも案外こういう精霊とかになってくると、
    単純に物事は進むのかもしれませんが、
    でも後味は悪かったです。
    せめて、絵本でなく、児童書ぐらいで、
    感情や心の揺れを深く掘り下げてほしかったです。

    投稿日:2019/10/01

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  • 北海道・旭川で生まれ育ち、動物園の飼育係も務めてたあべ弘士さんが、
    身近なアイヌの人から聞き取ったエピソードが基になっているようですね。
    アイヌのコタン(村)に生まれた少年は、
    山の神である熊の赤ちゃん、キムルンと、
    兄弟のように一緒に育てられるのですね。
    でもやがて、イオマンテ(熊送り)に選ばれたキムルン。
    神の国へ帰ってもらう、という儀式に、アイヌの人々の世界観を感じます。
    少年が幼いことに配慮したのか、運命は時を与えます。
    そして、成長した少年は、改めてキムルンと対峙するのです。
    イオマンテの神髄に触れる読後感でした。
    水鳥のフィナーレが、印象的です。
    小学生くらいから、この世界観、体感してほしいです。

    投稿日:2018/09/13

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