絵本ナビからのメールで紹介されていたので読んでみました。
フィクションなのは分かっているのですが、とても引き込まれ、まるで自分が主人公たち兄妹のそばにいて、すべてを傍観している気分になるほどでした。
双子の兄弟の仕打ちには一緒に腹を立て、さらに次の家庭での貧乏さに胸を痛め、そして住人たちのミューラーさんへの態度に憤り...
最後がハッピーエンドで本当によかった。
日本でも戦時中はこどもたちの疎開があったけれども、イギリスでもあったという共通点、この国でも、未来を担うのは子供達なんですよね。話中のところどころにイギリスの史実も盛り込まれていて、故エリザベス女王が子供だった時に、イギリスの子供たちにラジオで呼びかけた話もでてきます。
小学5年生くらいからがちょうど読むのにいい年齢かなと思います。お薦めです。