飼い犬のハリーはお風呂が大嫌い。ある日、お風呂に水を入れる音が聞こえ、体を洗うブラシをかくして、家を飛び出して遊びに逃げだします。町に出て、駅の陸橋の上ですすだらけ、空き地で泥んこ遊び、町では石炭のトラックの滑り台。いろんなところで遊んで来て真っ黒になって、あそぶことのたのしさを伝えてくれて、いきいきとした世界が広がります。急におうちに帰りたくなるところがかわいい。
挿絵が墨で書いたような絵でフルカラーではないのですが、芸術だと実感した一冊です。描かれているものは犬、列車、車、ブルドーザー、トラックと男の子が一般的に好きそうなものがたくさん描かれています。