1943年初版の古典的作品で、日本では1968年に訳されてから今日まで増刷されている絵本です。
ジャンルは科学の絵本というに相応しいものです。
色は、オレンジと緑と黒の三色刷りというシンプルなもので、年代を感じさせますが、逆にそれが格調高いものにしている気がします。
やはりこの地面の上と下という切り口が素晴らしい。
植物を地面の上の部分と下の部分に分けて、その機能の説明を簡潔にしているのですが、とにかく分かり易い。
文章も平易で無駄がまったくありません。
絵も単純だけども興味をそそるもので、大人の人でも気づきがあるはずです。
昨今のクイズブームからすると、こうした絵本はもっと受け容れられてしかるべしと思います。
あまり皆さんの評価は高くないようですが、是非、読み聞かせして欲しい一冊で、親子の対話の教材としても優れた作品です。
5歳ぐらいから小学生低学年までのお子さんに、絶対オススメです。