なかよしの水 タンザニアのおはなし なかなかよいと思う みんなの声

なかよしの水 タンザニアのおはなし 作・絵:ジョン・キラカ
訳:さくま ゆみこ
出版社:西村書店
税込価格:\1,650
発行日:2019年09月09日
ISBN:9784890139996
評価スコア 4.29
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  • タンザニアの民族画ティンガティンガに源流を持つ、生命力あふれる色彩に惹かれてこの絵本を手に取りました。ページをめくるたび、アフリカの大地の熱や動物たちの息づかいが伝わってくるようで、その独創的なアートの世界にまず魅了されました。

    その鮮やかな絵の中で語られるのは、力を持つ者と持たざる者、そして知恵の価値を問う、深く普遍的な物語です。日照りに苦しむ動物たちが、水を飲むために仲間を犠牲にしようとする。そんな絶望的な状況で、最もか弱い立場にあったノウサギが、腕力ではなく機転を利かせて全員を救う展開には、胸がすく思いがしました。

    「なかよしの水」という題名の本当の意味が、最後の場面で心に響きます。強い者が弱い者を切り捨てるのではなく、知恵を出し合って困難を乗り越えた先にこそ、皆で分かち合える恵みがあるのだと、物語は教えてくれます。

    作者が故郷で聞き集めたという民話の力強さと、美しいアートが見事に融合した一冊です。困難な状況において、真の協力とは何か、そして本当の勇気とは何かを、世代を超えて静かに、しかし力強く語りかけてくれます。

    投稿日:2025/09/21

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  • 仲間と一緒に生きること

    擬人化された動物たちの結束の強さと脆さを感じる絵本です。
    水不足で悩む動物たちは、ワニから水をわけてもらうために、誰かを生贄に差し出そうと相談し合います。
    それまで仲が良かった動物たちの結束が崩れます。
    そこに動物たちをねらうライオンが現れて話はさらに複雑になります。
    共に生きることの難しさを感じる絵本です。
    人間社会の風刺のように思える作品です。
    動物たちの表情が何とも複雑です。
    ワニから水を分けてもらうのではなく、みんなで井戸を掘ることを思いついて、動物たちは再び仲良く暮らし始めます。
    井戸を掘ることを発案したのは、生贄にされかけたウサギだというところが、とてもシニカルです。

    投稿日:2024/09/22

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  • タンザニアのおはなし

    独特な絵だなぁ・・・
    お洋服がすごいインパクトあるなぁ

    タンザニア?アフリカかな?

    「水」って、アフリカでは、大事ですよね、きっと

    と、動物たちが怖いライオンとワニ

    日照りが続いて
    水を探しに行くのに
    ライオンが怖くてみんなで川へ

    川では、わにが独り占めして
    「だれかをいけにえに、引き換えに」とのこと

    で、この動物たち、困りごとがあると
    みんなで相談するのですが
    それが、なんとも、こども会議(笑 のようなんです

    力や体の大小で決め付けられることへの反発も
    あるのではないでしょうか

    ねずみやうさぎの賢さ、知恵の大切さに
    感心します

    聞くがたりを絵本にーまとめた
    キラカさんの作品ということで
    他の作品もぜひ、読んでみたいです!!

    投稿日:2019/11/28

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