「おにの パンや」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

パン好きの人間にはとても興味あるパン話です。
地獄で売られているパンは、どうも食べられたものでは無さそうですが、おにのパンやさんがたどり着いた、生きてる人たちを喜ばせるパンのようです。
地獄からもパンを求めて現世に買いに来るパンなら、極楽のパンかも知れません。
パンやさんのいろんなパンを見ながら、想像を膨らませました。

3歳娘がお気に入りのようです。美味しいパンがあると聞けば人間が来るだろう・・・って閻魔大王、なかなか目のつけどころが良いですね。けれど、それが仇となるなんて・・・。パンが人気になりすぎて、人間が地獄にくるのではなく、地獄の住人が人間界に行くことになるなんて、ちょっとお気の毒に思えました。

『やきざかなののろい』や『とんかつのぼうけん』など、塚本やすしさんのユーモラスなストーリーとカラフルなイラストが大好きです。
こちらは、えんま様に頼まれて、じごくパンを人間の世界に広めようと奮闘するおにたちのおはなし。
おっちょこちょいのあかおにと、食いしん坊のあおおに、ちょっと生意気なねこおにという、個性豊かなキャラクターがいい味出していて楽しめました。

どこの世界も商売って大変なんですね?。
まずお店の存在を知ってもらうこと。
そして、お客さんがどんな商品を求めているのか考えること、アイデアを出すこと。
何がうまくいくきっかけになるかはわからないってこと。

「ふわふわ」じゃないんですね。それがよかったのかな？