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ほうすけのひよこ自信を持っておすすめしたい みんなの声

ほうすけのひよこ 作:谷川 俊太郎
絵:梶山 俊夫
出版社:解放出版社
税込価格:\1,650
発行日:1999年11月
ISBN:9784759222180
評価スコア 4.5
評価ランキング 7,871
みんなの声 総数 9
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  • 谷川俊太郎さんの創作物語ですが、昔話のような雰囲気があるのは、梶山敏夫さんの挿し絵の影響も大きいかもしれません。

    村の人たちは、「ほうすけ」はどこから来たのか、誰も知らない。いつからいるのか、だれも知らない。それがこの物語の主人公「ほうすけ」でした。
    この冒頭を読んだだけでも、先に気になってしまいます。
    おまけに、詩人の谷川さんだからこそでしょうか。
    言葉の響きがとてもリズミカルできれいなので、声に出して読むと、よりこの物語を感じることが出来る印象を受けました。

    お墓のシーンで始まって、お墓のシーンで終わる、とても珍しい作品だなと思いました。
    「ほうすけのひよこ」がなにを意味するのか、谷川さんが読者になにを届けたかったのか、
    この切ない終わり方にどのような意図があったのか、とても考えさせられてしまいました。
    でも、心に残ります。ぜひ読み聞かせなどで子どもたちにも伝えていきたいです。
    小学校高学年から、中学生・高校生のお子さんたちにいかがでしょうか?

    投稿日:2019/12/14

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  • だれにも気づかれない、静かな優しさを。

    • ちゅら。さん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子12歳

    1980年銀河社出版の再販。

    一人、村はずれの洞穴に住む ほうすけ。
    村の墓地を守り、嫁入りのとき、葬式のときはきれいな声で唄を歌う ほうすけ。
    村人たちは、貧しいながらも穏やかに暮らしている。

    ある厳しい冬のこと、ひもじさに耐えられず、めんどりを盗んでしまう ほうすけ。
    冬の辛さに気が立っていた村人たちは、皆で ほうすけを痛めつけてしまう。
    何も言わず、手向かいもせず、ふところに何かを大事そうに守り、されるままになっていた ほうすけが、春になって村へやって来たわけとは・・・

    ほうすけの、あまりにも穏やかで控えめな存在に村人たちが気づいた時はもう・・・

    奇をてらわず、丁寧に綴られている絵本。
    さすが、谷川 俊太郎氏の心地よいリズム。
    梶山 俊夫氏の抑えた色使いの絵。
    たいまつの炎、ひよこの黄色が生き生きと響いてくる。

    投稿日:2009/04/23

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  • 静かに染み入る…

    • ねがいさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子7歳、男の子2歳

    谷川俊太郎さんの美しい言葉が静かに染み入り、じわーっと終わるお話です。

    このお話の歌はとても大事な部分だと思います。
    どういう歌か、随分考えました。

    錺栄美子(かざりえみこ)さんは著書「語りの時間」(大阪ボランティア協会:発行)
    の中で「聞き慣れた故郷の追分けや馬子唄などが心をよぎって、それに近い
    メロディーが出て来ました。」と書いています。講座の受講生の発表では
    「かるいわらべうた調でした。」とも。

    私もぶらぶらと歩きながら、ぽつりぽつりと歌ってみたら、
    スーッとメロディが浮かんできました。
    我が家ではそれが定番化していますが、空に広がるような、
    切ない歌になっているといいなと思います。

    投稿日:2008/03/18

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  • 存在感

    1980年に出たものが1999年に復刊されたもののようです。あらすじは他の方のレビューにおまかせします。
    切ない話です。この切なさの感じ方は、人によって随分違うと思います。生まれた場所育った場所に、この、ほうすけのいた村のような社会があったかどうか、1980年以前に生まれたか以後に生まれたかでも違うでしょう。
    谷川さんの吟味された言葉の数々と、梶山さん独特の暖かい筆さばきで、淡々と物語は進んでいきますが、深く深く胸に迫ってきます。
    人は皆、血縁じゃなくても知り合いじゃなくても友達じゃなくても、ありとあらゆる存在の中で生かされています。その中の何かが欠けることの重大さを改めて噛みしめました。

    投稿日:2007/05/20

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  • 失って初めて気がつく

    • ジョバンニさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子6歳、女の子2歳

    小高い丘の日当たりの良い斜面に墓地がある。墓はいつもみな掃除が行き届いている。春から秋にかけては、どの墓にも花の絶えることはない。もう、血筋の途絶えてしまった古い墓にも花が添えられている。ほうすけの仕業だろうか?

    書き出しの引用ですが、これを読んだだけでジワッと来てしまいました。
    「ほうすけ」は、〜 ミナニデクノボウトヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレズ 〜と言う、宮沢賢治の”アメニモマケズ”を地でいくようなキャラクターで、不器用なその行動や仕草に真情を感じます。
    谷川俊太郎さんの詩と、梶山俊夫さんの絵がぴったりマッチした、失って初めて気がつく、本当に大切なことを教えてくれるお話です。

    投稿日:2004/10/25

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  • 音楽物語りで大評判

    • まりん♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子11歳

    ほうすけは村はずれにひとりで住んでいます。
    ほうすけはめったに村にでてきません。
    お嫁さんがきたときや死人が出たときに出てきては
    歌をうたいます。

    小高い丘の日当たりのいい斜面にこの村の墓地があります。
    墓地はいつもそうじがいきとどいていて、花の絶えることがありません。
    村人はほうすけのしわざだろうか。と口々に言いますがだれも確かめたものはいませんでした。

    ある年のこと何日も雪が降り続いたある晩、
    よきちじいさんの家からめんどりが盗まれました・・・。ほうすけのしわざじゃないか?
    村中が大騒ぎになります。
    このあと、なんだか切ない終わりなんですが、

    このお話は音楽物語として、あちこちのホールで演奏されているみたいです。
    CDも発売されています。
    是非きいてみたいな〜、きっと心にしみるだろうな〜と思います。

    投稿日:2004/02/28

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