島ひきおに」 みんなの声

島ひきおに 作:山下 明生
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1973年02月
ISBN:9784033300207
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • 鬼の心、人知らず

    • あまたろうさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子7歳、男の子7歳

    昔、海の真ん中の小さな島に鬼が住んでいました。鬼はいつも一人ぼっち。空をわたる鳥や沖を通る船に「おーい、こっちゃきてあそんでいけ」と声を掛けますが、みな鬼を怖がって寄りつきません。ある嵐の晩、鬼の目を家の明かりと見間違えて一隻の漁船が島へやってきました。鬼は大喜びで猟師を歓迎しますが…。
    鬼というだけで怖がられ嫌われるおはなしは多々ありますが、これまで読んだ鬼の絵本の中で、私はこの絵本ほど悲しく切ない本を知りません。子どもは泣きそうな顔で聞いていました。私も実は泣きそうでした…。鬼にいつか友だちができたらいいな、と思いながら本を閉じました。文章も絵もすばらしいです。

    投稿日:2007/01/16

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  • せつない

    • きらりさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子8歳、女の子4歳

    人間にだまされ拒否される孤独な鬼。
    すごーく切ないです。
    鬼は人間と仲良くしたいのに、人間は鬼というだけで拒絶する。
    とてもこころが痛い。

    小学校の読み聞かせで読んだら真剣に聞いてくれました。
    結構長いので低学年は集中力が持つか心配でしたが大丈夫でした。
    この本の力でしょう。

    投稿日:2006/03/03

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  • 5年生の読み聞かせ会で

    読んでみた。

    その前に「いちがんこく」を読んだので、笑いの余韻の残る中読み始めたのだが、だんだんとみんなの突き刺さるような意思のある目を感じた。

    その目がときには和み、憤り、哀しみを感じているのがひしひしと伝わってきた。

    5年生の読み聞かせにはもしかしたら幼いかな、冷めた目で見られるかな、と思ったが大成功。高学年対象の読み聞かせでも十分通用するかな、と思う。

    投稿日:2004/11/10

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  • お父さん、お母さんと一緒に

    • トビーさん
    • 20代
    • その他の方
    • 兵庫県

    鬼の孤独を描く本。村人は誰も鬼を仲間にいれてくれません。ただ鬼は友達が欲しいだけなのに…とても切ないお話です。私が特に印象に残ってるのは、おじいさんが鬼と一緒に寝る場面に犬の骨を枕元に置いて逃げるところです。次の日の朝、鬼は村から追い出されます。本当に鬼がかわいそうって思ってしまう。とても迫力のある色のはっきりした絵です。鬼もとても大きく描かれてるのですが、島ひき鬼の背中はとても小さいです。
    子どもに読んで聞かせる昔話として、私はおすすめします。小さい子どもが一人で読むよりは、ぜひお父さんやお母さんのひざの上で読んでもらいたいお話です。

    投稿日:2003/09/28

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  • とってもせつないです

    • コラショさん
    • 30代
    • ママ
    • 長野県
    • 男の子10歳、女の子8歳

    子どもが昔話が好きなので読んでみました。
    おにがわるもので、やっつけられて、めでたしめでたし・・・
    ではありませんでした。
    あのあとおにはどうなったんだろう?
    誰か友達になってくれたかな?
    自分だったら、どうするだろうと子ども達も考えていたようです。せつないけどおすすめです。

    投稿日:2002/12/05

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  • せつない物語

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    読後感は、せつないの一言。
    孤独で友だちが欲しい純粋無垢な心の鬼と、ずるがしこい人間の心の醜さの対比が際立つ絵本です。
    広島弁の語り口と骨太の絵は、とても物語にマッチしていて、圧倒的な存在感を醸し出していると思います。

    ハッピーエンドの絵本が多い中、こうした作品も必要なのではないかと思います。
    子供にとっては、友達を思うときに、大人にとっては、自らを振り返るときに読んで欲しい一冊です。
    小さい子であれば、可哀そうと共感できたら一先ず良しと言えると思います。
    私は外見でなく中身で判断することの難しさを再認識させられました。
    どんな世代にとっても、深く考えさせられる絵本であることに間違いはないでしょう。

    蛇足ですが、小学校2年の次男が読書感想文に、間違って「おにひき島」と題名を書いていたのには、言い得て妙だと感心しました。

    投稿日:2008/06/22

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  • セオリーを破って

    お話会では「ハッピーエンドの本」を選ぶのが一般的ですが
    子どもたちが大好きな日本の昔話であることと
    迫力のある絵に魅了されて読んでみました。

    退屈な話だと容赦なく大あくびを浴びせられる
    シビアな4年生のクラスで読みましたが
    じっと話に集中している様子がうかがえて
    こういうのも「あり」なんだなと思いました。

    大海原に小さく浮かぶ鬼の悲しそうな顔がとても切ないです。
    人間のずるさも理解できるようになる高学年におすすめです。

    投稿日:2007/07/12

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  • 広島弁?

    • ジョバンニさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子5歳、女の子1歳

    「泣いた赤鬼」を筆頭に人間と仲良くしたい、でもその風貌で忌み嫌われてしまう鬼の話は多いです。泣いた赤鬼の場合は、友達(友情)と引き替えに村人と仲良くなれるという代償がありますが、島ひきおにの場合は何もない。あまりにも素直な鬼に同情せずにはいられません。それにしても人間の仕打ちはむごい。この怒りは、どこにぶつけたらよいのでしょう!そんな作品です。
    鬼はどの村からも追い出され、ついに大海原に繰り出します。何年も歩き続け、やがて島は消え体も痩せ細ってしまいます。「南へ行けば鬼と人間が暮らせる所がある」と言う言葉のみが彼のエネルギーなのです。
    このようにハッピーエンドでないお話も子供には必要だと思います。5才の息子は無表情でした。『また読んで』とも言いませんでしたが、いつか『読んで』と言うことを期待しています。その時はまた私が読んであげるつもりです。そんな気持ちにさせる作品でもあります。

    さて、会話の端々が気になり調べてみたら、なんと広島県の敷島がモデルなのだそうです。どおりで聞き覚えのある言葉!(広島弁)

    投稿日:2003/10/30

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  • 折りに触れてずっと考えいきたい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子4歳、男の子1歳

    だれが悪いわけじゃない、
    でも本当に他に方法がなかったのか、
    静かに考えさせられるお話でした。

    おそらく私が村人でも
    鬼が怖くて、もし怒らせて食べられたらどうしようと思い、
    一緒に遊ばないと思います。

    でも、それを子どもに言うのもどうかと思うし。

    特に感想は聞きませんでしたが、
    4歳の息子はどう思ったんだろう。

    正解がないからこそ、
    折りに触れてずっと考えいきたいです。

    投稿日:2017/02/14

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  • 切ない

    「鬼は絶対に悪者」
    という考えが根強い中での、このお話。
    読み終わったときの感想は、ただただ切ないばかりでした。
    鬼を怖がる人間が悪いとは思えませんし・・・
    ハッピーエンドではないのですが、忘れられない作品です。

    投稿日:2013/01/12

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