灯台守?何のことだか分からず特に関心も無く手に取ったのですが内容は壮絶なものがありました。この著書は灯台守という職種に就いた方々の手記をもとに再構成されたお話です。
10歳の少女バーディのお父さんは漁師。荒波にもまれながらいつも家族を支えてくれました。そんなお父さんが灯台守に選ばれ、今度は海の安全を守る大役を担うのでした。
海を照らす希望の光。一日も休むことが出来ない過酷な仕事であると同時に、この灯台守に選ばれることが非常に名誉であることを知りました。
全体的に暗い描かれ方をしていますが、これは灯台守が大変な仕事なのだろうと感じさせます。手記の抜粋ということで嵐の日々が多く取り上げられています。欲を言えば穏やかな日のことも載せて頂ければ天候の悪い日との差を感じ易かったと思います。
サイズが特殊で灯台をイメージしたのか縦長なのです。デザインとしてはなるほどと思えるのですがページがめくりにくくて読みにくいことはありました。
これらを抜きにしても灯台がいかに我々の生活を安全に守ってくれているかを知ることが出来る一冊です。読むなら小学校高学年から。