「でんしゃが とおりまーす！」 みんなの声

電車好き、動物好きのお子さんにはオススメの絵本です。
通過していく電車には、たくさんの動物や鳥や海の生き物が乗っていて、子どもはそのことに気付くけど、大人は気付いていない。
ありえない話ですが、子どもと大人では見えているものが違っていることもよくあるので、こんなことがあればおもしろいのにと思うような展開でした。
ぎっしり詰まった動物をよく見て、何の動物がいるかを言いながら読むのも楽しいですよ！

オームラトモコさんですもの、心して対峙します。
題名はいたって普通ですが、もちろん、一筋縄ではいきません。
お母さんと一緒にホームで電車を待っていたゆうくん、
すごい光景を目にします。
通過する電車は、パタパタ（鳥）、ガオガオ（動物）、スイスイ（海の生き物）が乗車している！？
でも、お母さんは気付かない、というのも愉快です。
ようやく乗車したものの、ゆうくんが目撃したのは！？
これは圧巻です。
もう一度、前の電車の絵を見直さねばなりますまい。
添えられた電車ポスターもじっくりと。
幼稚園児くらいから、絵探しとしても。

『なんのぎょうれつ？』や『アニマルランド』など、オームラトモコさんの細かく描きこまれた作品が大好きなので、こちらも読むのが楽しみでした。
電車のホームで電車を待っていると、通過電車が通ります。でもこの電車がなんか変なのです。
鳥ばかりが乗っている電車、動物ばかりが乗っている電車、海の中のように魚が泳いでいる電車が通るのです。
こんなことあったらびっくりするだろうなぁと思いながら読み進めましたが、さらにびっくりだけれどほっこりするラストが。
通過電車を見るたびに、この絵本のことを思い出しそうです。