ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平」 みんなの声

ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平 作:岡本文良
絵:高田勲
出版社:PHP研究所 PHP研究所の特集ページがあります!
税込価格:\1,200
発行日:1982年11月01日
ISBN:9784569587325
評価スコア 4
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  • 街の小さな古本屋を舞台にしたコミック『本なら売るほど』(児島青)の2巻めに収められている
     第9話「本の海の漂流者」は古本屋にとって「売れない本」として警戒すべき辞書を扱った話。
     話の冒頭、全13巻にもなる大修館書店発行の『大漢和辞典』がどのようにして誕生したかが、手際よく描かれている。
     この挿話の参考資料になっているのが、
     『ことばの海へ雲にのって - 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平』(作 岡本文良)。

    大修館書店発行の『大漢和辞典』は通称「諸橋大漢和」と呼ばれている。
     というのも、この辞典を編纂したのが著名な漢字学者、諸橋轍次という人物だから。
     書名にでてくるもう一人の人物鈴木一平は、「良い漢和辞典を作りたい」と諸橋と共に
     出版界での偉業をなすことになる大修館書店の創業者である。
     この作品は小学生上級以上向けのノンフィクションシリーズの一冊になっていて、
     なんといっても読みやすいのがいい。
     だからといって、書かれている内容が子供向けの幼いものではなく、
     大人の読者にも十分に満足させてくれるものになっている。

     辞書作りの困難さは三浦しをんさんの『舟を編む』などいくつかの作品で知ることができるが、
     「諸橋大漢和」の場合もそうで、諸橋さんの知識と根気、鈴木さんの熱意がなければきっと出来上がらなかっただろう。
     コミック『本なら売るほど』で登場した「諸橋大漢和」はラスト、漢字大好きな青年に買い取られていく。
     諸橋さんも鈴木さんも、天国で微笑んでいることだろう。

    投稿日:2026/04/14

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