にぐるま ひいて」 みんなの声

にぐるま ひいて 作:ドナルド・ホール
絵:バーバラ・クーニー
訳:もき かずこ
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1980年
ISBN:9784593501397
評価スコア 4.72
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みんなの声 総数 52
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52件見つかりました

  • シンプルな生き方

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    複雑で多様化した経済社会の中で、自分がどうかかわっているのかわからない子どもや大人に希望を与えてくれる絵本だとおもいました。
    あたたかくて素朴でいつまでも心に残る話でした。

    投稿日:2010/01/12

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  • 豊かな暮らしとは

    数年前に友人に薦められて手にした絵本・・・
    その時も感動しましたが、結局手元におきたくて、購入してしまった絵本です。

    1年12ヶ月・・・自然の移り変わりにぴったりと合わせていけば、家族が生きていくための生産と労働がちゃんと無駄なくできる・・・

    たとえば・・・とうさんが刈り取ったひつじの毛を、かあさんがつむいで織ったショール、娘が編んだてぶくろ・・・

    とうさんが切り出しやねいたのたば むすこがナイフでけずって作った白樺のほうき・・・・

    それらをすべて荷車に乗せて、とうさんが何日もかけて市場へ行き、それを売り、生活に必要な最低限のものを買って、帰ってきます。

    といった具合に、家族みんなのそれぞれの役割で、家族の暮らしを支えあっている・・・そんな自然の営みと家族の営みが一体化した生き方をしていた時代があったんですね。

    お金があれば、簡単に何でも買えるし、物があふれ、使い捨ての時代だけれど、本当の豊かさって、こういう暮らしのことをいうんじゃないかなって思います。

    投稿日:2009/11/14

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  • 労働の尊さを生活の中で体得

     長いこと私の書棚に入れていました。
     作作者のドナルド・ホールさんが、語り継がれた昔話(19世紀初め)を作品にしたそうです。
     1620年、イギリス人が、入植をしたアメリカ北東部ニューイングランド地方が、このお話の舞台です。
     
     先住民との闘争もすみ、入植時から200年ほど先の、生活の安定し始めた頃のお話だそうです。
     
     ある入植者何世かの家族をモデルに、一年の生活スタイルが描かれています。
     家族総出で、作れるものをつくり、換金し、生活に必要なものを得る生活。
     皆、自分のできる範囲で精一杯労働しています。
     家族が一年をかけて生産したものが、荷車に積まれ、父によってポーツマスまで売りに出されます。
     
     家族がお互いの労働をねぎらい、協力している様子の中に信頼関係がうかがえます。
     “働かなければ、得られぬ事”を、こどもたちも生活の中で体得しているのがわかります。

    「かえで砂糖」というのを見て、メイプルシロップのままでは売られていなかったのかと驚きました。
     父が買って帰ってきた鍋で、ニューイングランド生まれのスープ、クラムチャウダーが煮られるのでしょうか。
     
    秋になると、カナダ国境より紅葉前線が南下し、カエデやブナをはじめ、たくさんの木々が赤、黄、橙になり、現在も観光スポットになっているところですが、この木版に描くという技法の絵で、今よりもっと美しかったであろう紅葉が見事に描かれていて感動しました。

     さて息子は、「エコな生活だな。お父さんは一人で売りに行くのか〜。」と、ついて行きたそうでした。

    投稿日:2009/08/28

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  • 家において置きたい絵本

    • マイッカさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子6歳、女の子5歳

    我が家は基本的に、本は図書館で借りて読むものとしています。
    転勤族なので荷物を増やしたくないと言うのもありますが。。

    図書館の司書さんに「大人向きの絵本かもですが、ぜひ読んで見て下さい。絵もすごく素敵です!」と、勧められて貸りた本。司書さんはクーニーの大ファンらしく大絶賛してました。

    司書さんの言う通りの絵本でした!
    内容が良い。本来あるべく人間の姿と言うか…家族のあり方というか。。これから一生読み続けたい絵本でした。
    絵本と自分の生活はかけはなれているけれど、その心を忘れないようにするために読み続けたいと思わせる絵本です。
    絵の好みはあるかも知れませんが、私は大好きになりました。

    投稿日:2009/08/18

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  • 自然と暮らす

    • うーずさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    季節を大切にして、逆らわず自然と共有して暮らす・・・忘れていた大事なことを教えてくれるようです。

    荷車や牛も売ってしまうのを少し寂しく思いましたいが、若牛を育て、新しい荷車をつくるのが、この生活に則しているのでしょうね。

    自然の恵みから手に入れたものを売って、少しずつ本当に必要なものだけを増やしていく。決して豊かな暮らしじゃないなぁと最初は感じましたが、読んだ後は本当の豊かさとはこういう暮らしなのだろうなと思いました。

    投稿日:2009/06/28

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  • 無駄や余分なものが無い暮らし

    • リレカさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子4歳

    この本は、10月にとうさんが市場へ出掛けるところから始まります。そして、過去にさかのぼって誰がいつ、どのようにして作った品物かを丁寧に書いていきます。この手法はとても上手いなあと感心しました。
    荷物が全部無くなって、荷車まで売ってしまったときには驚きました。わたしはてっきりまた荷車に乗って帰っていくものだと無意識に思ってたようです。
    ぜーんぶ売って、お土産を入れた鍋を棒に通して身軽に歩く姿は清々しさを感じました。

    投稿日:2009/06/06

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  • 自然と暮らしていくこと

    絵の美しさ、風景や人物がきれいな色彩で表現されていることに感動して、子供にみせました。そしてお話も実にすばらしい。おそらく祖父母の時代までは世界のどこでもこのような生活をして人は暮らしてきたのだと思わせる日常生活が描かれています。最近よくいわれるエコ、スロー、シンプルといった生活の原点でもあり、娘もこの絵本を通して体感することができました。

    投稿日:2009/05/05

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  • 良質な深い感動を呼ぶ

    深く静かな感動を味わえる本です。良質。
    もちろん子どもにも読みたい絵本ですが、大人が読んでも差し支えないと思います。おじいちゃんおばあちゃんの中には共感する人も多いのでは。

    現代の暮らしに生き、こうやってパソコンなんか叩いちゃって物を買っちゃったりしていますが、こういう暮らしになぜか憧れを感じます。本能でしょうか。
    四季それぞれ、家族各々に割り当てられた仕事があり、責任を持って黙々とこなす日々。それによって得られる品。
    みんな同じ事をするのではないから、それぞれの分野で活躍できるし、なにより生活に直結しているのだなぁと思います。
    ひっそりと本棚にたてておきたい一冊。息切れした時にふっと開きたくなりそう。

    ちなみに娘、地味な話ながらも楽しかったと言ってくれ、じっくり聞いてくれました。

    投稿日:2009/01/13

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  • 日常のうつくしさ

    未来の人は今の私たちの生活を見て美しいと思うだろうか。

    たぶんごく普通の生活を描いている絵本。
    それがとても美しい。

    町に出た とうさんが「にぐるま」まで売るので
    えっ?
    にぐるまを売ったら帰りはどうやって荷物を持って帰るの?
    来年はどうするの?
    (と思ったら、帰りの荷物は最小限で
    荷車は次の年に新たに作られていました)

    無駄のない端正な生活を
    バーバラクーニーの絵が伝えてくれます。

    投稿日:2008/12/18

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  • のんびりとした時間に

    絵本紹介でよく見かける絵本です。

    バーバラ・クーニーの絵が美しかったです。

    派手さはありませんが、季節の移り変わり、毎日同じ様に過ごしていても変わっていく様子。無常を感じます。

    古き良き時代のゆったりとした時間の流れ、生活を感じることができました。息子より私の方がのんびりとした時間に癒されたかもしれません。

    投稿日:2008/12/17

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