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きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

グーテンベルクのふしぎな機械」 その他の方の声

グーテンベルクのふしぎな機械 作:ジェームス・ランフォード
訳:千葉 茂樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2013年04月
ISBN:9784751526996
評価スコア 4.5
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  • 1450年代以降、ヨーロッパで開発・普及していった印刷技術の工程を1つ1つ描いた絵本。
    活版印刷を開発したとされるグーテンベルクのことも記載。

    原書:2012年、日本語版:2013年刊行。
    それまでは手書きで写す方法で本を出版していた。
    金属のハンコのような「活字」を使って印刷する技術は、ちょっと版画の印刷のようにも見えた。
    今では、本は大量に安価に供給されているから、あまりありがたみを感じる機会は少ないが、実は大変に貴重なものだった。
    この本を見ると、昔は一つ一つ丁寧に、人間が手作業で作っていたことがわかる。
    職人が作業する風景を描き、実況中継のような文章が少しあり、読者はそれぞれの様子を自分の頭の中で組み合わせて、本のできる工程を想像する。
    読者も一緒に本を作っているような気分になる。

    最後に、翻訳者の感想があるが、ここでは日本の、昭和〜平成にかけての印刷技術の変化を経験した人の、貴重な体験が紹介されていて、興味深い。
    技術が開発されると、人の生活が変わり、社会が変わり、時代の流れも変わる。身近なことだが、実はすごいことだと改めてわかった。

    本が好きな人には、年齢を問わず、オススメしたい絵本。

    投稿日:2024/02/11

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  • グーテンベルクさん、万歳!!

     絵本を読み終わり、思わず「グーテンベルクさん、万歳!!」と言いたくなりました。「ありがとう、あなたのおかげで本が読める♪」

     印刷技術の発明は、歴史を塗り替える偉業です。困難もたくさんあったことでしょう。でもきっと、彼はわくわくしてこの仕事にとりかかっていたに違いない。そして、出来栄えに満足したに違いない。絵本を読み、またグーテンベルクの美しい聖書の写真を見てそう思いました。そして、発明のひらめき、それを形にする技術、職人技、ものを作るときにいかに多くの材料と手順があるか。そんなことが大筋ではありますがわかりました。

     印刷技術や本への愛情と尊敬が感じられる丁寧に描かれた美しい造りの絵本ですが、描かれている人物に人間くささやユーモアも感じられ親しみがもてました。訳者である千葉茂樹さんのあとがきの言葉も同感することが多く良かったです。

     同じ訳者による「ユーゴ修道士と本を愛しすぎたクマ」(光村教育図書)も併せて読むとより興味深いと思います。こちらは印刷技術がまだなかった時代のお話です。

    投稿日:2019/05/18

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