永遠の命を手に入れれば幸せなのか。
というテーマの絵本でした。
ちょっと気になったのは、
「不老不死」ではなく、「不死」だけの絵本だったこと。
せっかく永遠の命を手に入れたのに、
きつねはどんどん年老いていく。
これはちょっと生きるのがつらい。
いわゆる健康長寿ではないもの。
健康でない長寿なら、私も求めないような気がする。
だからこそか、きつねが死を受け入れるシーンはとても穏やかな顔をしていました。
まさに大往生です。
大往生できるなら、私も穏やかに死ねそう。
伴侶や子どもや孫が死んだら、生きているのがつらくなるのかな。
死を受け入れようと言う気になるのかな。
実は私にはわかりません。
もし不老不死、つまり若いままであれば、
新しい伴侶を手に入れ、そしてもっと子どもを作るってこともできる。
あ、それもいいかもって今思ってしまった。
そんな幸せ、何回繰り返してもいいかも。
もしかしたら本の趣旨に反するんですけど、思っちゃったので仕方ない。
いろいろ考えさせられました。
絵本の意図と違っちゃったかもしれないけど、
私はいろいろ考えた。
ちなみに息子にも読ませてみました。
息子は小2ですが、祖父母も現役で、まだ死を実感する機会もない。
実感わかない顔でした。
最後に死を受け入れたのがわからない様子。
どうやら永遠の命の方がいいと思っている息子。
それはまだ死を経験したことがないからなのか。
私みたいに天邪鬼だからなのか。
死を考えることのできる絵本。
家族で意見を言い合える絵本。
いいと思いました。