評価ランキングの中で、この絵本だけ読んだことがなかったので、図書館で探して借りてきました。
あまんさんのお話だというのは知っていましたが、
絵がマイケル・グレイニエツ(「お月さまってどんなあじ」「クレリア」などが有名な作品)さんだったとは!
ものすごいコラボではないですか〜!!
季節がま逆に近いこの時期に読んでも、お話が素晴らしいので、違和感はありませんでした。
あたたかくジンと胸にくるいいお話でした。
ラストで、お父さんのことがはっきりとわかってしまう
少し悲しいお話ですが、
それまでの物語が、とむくんに起きる出来事や、学校での会話などがとても日常的に描かれているので、
後半に移っていくときに、涙が出てしまうような悲しさではなくて、
心の中がポッと明るくなるような、暖かさに包まれていく感じになれた気がします。
また、グレイニエツさんはアメリカに住んでいらっしゃるのに、
描きだされたこの本の世界は、確かに日本の町に見えました。
子ども達も、スーパーのおばさんも、すごく日本人でした。
だから、読み終えてからびっくりして、もう一度絵の担当の名前を確認しちゃいました。
プロの匠の技なんでしょうか?