「からすのそばやさん」 １２歳〜のお子さんに読んだ みんなの声

絵本ナビで購入。
とうとう、からすのパンやさんつづきのおはなしも、終わりです。
大人になったおもち君は、ある日、蕎麦畑の前を通ります。
それをきっかけに、そばやさんで働くことに……。

つづきのおはなしのどれもそうなのですが、
チョコ君→リンゴさん→レモンさん→おもち君
の順番に読まないと、意味が分からないことも出てきそうです。
特に、そばやさんは、今まで登場したからすが出てくることもあるので
このお話は一番最後に読むことをオススメします。

そばやさんは、どんどん麺類の料理が増えていきます。
加古さんの絵本なので、もちろん「塩ラーメン」「醤油ラーメン」
では終わりません。次々と面白いラーメンが登場です。
そばも、うどんも、全部そうです。

物語上に出てくる「あおい目のカラス」も加古さんらしいと思います。

たぶんオモチくんやハッサクおじさんたちが手先が器用なのと、
人がよすぎたために、今回の「そばやさん」はすでにもう、おそば屋さんの域を超えていました。何よりそのメニューの多さにビックリです。
いっそファミレスがレストランにしちゃえばいいのにという感じです。

オモチくんはたまたまソバ畑をやっていたハッサクおじさんと知り合い、そば作りに参加させてもらって、その美味しさに目覚め「おそば屋さん」を開店させました。
この時も、開店に手を貸してくれたのは大工（？）のジロくんでした。
ジロくんはいつも仕事が早いね〜！（＾◇＾）

ハッサクさんの娘はたまたまリンゴ姉さんお友達のイソちゃんで、オモチくんも最後にはイソちゃんと結婚します。
結婚が幸せのゴールではないと思いますが、このいずみがもりでは子どもたちが無事に独り立ちしていく工程が大事なのかなと、思いました。

このシリーズもオモチくんで最後と思うとちょっと残念です。
加古さんの後書きも毎回味があって、面白かったです。
他の絵本でもまだまだ子どもたちを楽しませてほしいです。

ちなみにうちの上の子は、このシリーズ全てをとても楽しく読み、パン屋さんの子どもたちのそれぞれの活躍を喜んでいました。